2021/8/1
今回試乗した車両の外装色は「アトールブルーメタリック」と呼ばれるもの。これを含め「ファーストエディション」には、全6色のボディーカラーが設定されている。
今回の試乗車では、18インチサイズの「5スポークVデザイン」ホイールに、225/40R18サイズの「ピレリ・チントゥラートP7」タイヤが組み合わされていた。
「A3スポーツバック ファーストエディション」のフロントシート。ブルーアクセント付きデビュークロスと呼ばれる表皮を採用した「スタンダードシート」が装備されている。
「A3スポーツバック ファーストエディション」には、ベースモデルではオプションとなるセンターアームレスト付き3分割可倒式リアシートが標準装備される。

それを言っちゃあおしまいよ

アウディAシリーズというと、同クラスのフォルクスワーゲンよりフェミニンなイメージを抱いていたが、新型A3のスタイリングは俄然、スポーティーでアグレッシブになった。

ダッシュボードまわりもエッジの効いたシャープなデザインに変わった。ひとことで言うと、内外ともにカッコよくなった。あまり代わり映えしないゴルフ8よりも目を引くと思う。

ツマミのような形状の変速セレクターは、意外や使いやすい。そのすぐそばにある丸いスイッチは、オーディオのコントローラー。最近のクルマは、ラジオのオンオフすらすぐにはわからないことが多いが、この独立スイッチはユーザーフレンドリーだ。円周を指でなぞると、音量調節ができる。新デザインのドアレバーは手に着かず、しばしば空振りした。

さて、肝心の燃費は、265kmを走って、15.0km/リッター(満タン法)だった。もう少し伸びるかと思った。

ストロングハイブリッドの「ヤリス」なら、同じ走り方でおそらくリッター20kmはフツーに出る。しかも、ヤリス ハイブリッドは無鉛レギュラー仕様で、十分、速いクルマである。おまけに価格は……「それを言っちゃあおしまいよ」である。

だが、ヤリスにはA3のようないいもの感はない。そして、いいものはお高い。アウディはそういうクルマである。

(文=下野康史<かばたやすし>/写真=花村英典/編集=櫻井健一/撮影協力=河口湖ステラシアター)

フォルクスワーゲングループのエンジン横置きプラットフォーム「MQB」を採用する新型「A3」。FF車のサスペンションは、前ストラット式、後ろトレーリングアーム式となっている。
指先で操作できる新形状のシフトセレクタースイッチを採用。シフトパネル左上には、指でなぞることで音量調整が行える円形のオーディオコントローラーが配置されている。
リアシートの背もたれを、すべて前方に倒した様子。荷室床面はほぼフラットな状態になり、容量は通常使用時の380リッターから最大1200リッターに拡大できる。
ドアミラー形状の見直しや、アンダーボディーをパネルで覆うなどの施策により、空力性能に磨きをかけた新型「A3スポーツバック」。空気抵抗の指標となるCd値は、0.28と発表されている。
■テスト車のデータ
アウディA3スポーツバック ファーストエディション
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4345×1815×1450mm
ホイールベース:2635mm
車重:1320kg
駆動方式:FF
エンジン:1リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:110PS(81kW)/5500rpm
最大トルク:200N・m(20.4kgf・m)/2000-3500rpm
タイヤ:(前)225/40R18 92Y/(後)225/40R18 92Y(ピレリ・チントゥラートP7)
燃費:17.9km/リッター(WLTCモード)
価格:453万円/テスト車=453万円
オプション装備:なし

テスト車の年式:2021年型
テスト開始時の走行距離:3970km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(3)/高速道路(5)/山岳路(2)
テスト距離:265.7km
使用燃料:17.6リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:15.0km/リッター(満タン法)/14.6km/リッター(車載燃費計計測値)

[webCG 2021年6月8日の記事を再構成]

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