昨年の今頃はステイホーム中にネットフリックスで「愛の不時着」と「梨泰院クラス」を見て、柄にもなく韓流ドラマの沼にすっかりハマってしまった。あれから1年。長引く巣籠もり生活で、またまたネットフリックスの韓流ドラマ沼にハマってしまいました。
「マフィア系」主人公のいまどきスタイル
今回ハマってしまった沼は、「ヴィンチェンツォ」。ポスト愛の不時着、ポスト梨泰院クラスと呼ばれて、今年の2月から配信されてからネットフリックスの人気ランキングで常に上位をキープしている話題の韓流ドラマだ。舌を噛みそうなタイトルだが、1話2話3話4話と見続けるうちに、梨泰院が「イテウォン」とスラスラ読めるようにヴィンチェンツォもスラスラと言えるようになってしまいましたよ。
ザックリあらすじを解説すると、ソン・ジュンギ演じる主人公のヴィンチェンツォ・カサノは、イタリアンマフィアのカサノファミリーのコンシリエーリ(顧問)を務める韓国系イタリア人。交渉術に優れ、格闘術にもたけて、裏切り者には容赦なく制裁を加えるすご腕のイケメン弁護士だ。父と慕っていたボスの死によるファミリーの抗争で兄弟分に裏切られたヴィンチェンツォが、ルーツである韓国に戻ってくるところから物語は始まる。

帰国の本当の目的は、中国人マフィアが雑居ビルの地下に隠した金塊を奪い取ること。だがビルは違法な手段で再開発を進める財閥グループのバベル建設の手に渡ってしまう。ヴィンチェンツォはヒロインのチョン・ヨビン演じるホン・チャヨン弁護士とバディを組んで、個性豊かな雑居ビルの住民たちとともに、巨悪のバベルグループをイタリアンマフィア流の悪をもって悪を制す手段で痛快にたたき潰していく。
「梨泰院クラス」では悪役を演じていたユ・ジェミョンがまったく正反対キャラの正義派弁護士役を演じていたり、「愛の不時着」で北朝鮮の兵士の一員を演じていたヤン・ギョンウォンが雑居ビルの住人の一員でまたまたコメディーリリーフで出演していたり、ネトフリの韓流ドラマ好きにはこれもたまらない。

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