3つの未来シナリオができあがったら、まずは松シナリオをもとに、10年後の自分になりきったつもりで、自分へのヒーローインタビューを下記の手順でやってみてください。

(1)過去10年、素晴らしいキャリアを歩んできたが、そのハイライトと言えるものは何か。
(2)なぜそれがハイライトだと考えるのか。
(3)ハイライトが実現できたのは、いつ頃どんな努力をした結果なのか。
(4)10年前の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉を掛けますか。

次に、上記と同様に梅シナリオを見ながら、10年後の自分に敗者インタビューをしてみてください。

(1)過去10年のキャリアの中で、一番後悔していることは何か。
(2)なぜそこが後悔の最大ポイントになっているのか。
(3)後悔していることはいつ頃どんな努力をしていたら防げたと思うか。
(4)10年前の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉を掛けますか。

これらの質問で出てきた答えこそが、今後のキャリアを形成していくための重要なヒントです。ヒーローインタビューで出てきた答えは、成功のために自分が潜在的に自覚している行動や備えそのものです。逆に敗者インタビューで出てきた答えこそ、「これだけは避けなければならない」という自分の行動傾向です。多くの場合、一見予測が難しく思える未来を決定づける答えは、実はすでに自分の中にあるのです。とはいえ、何もかもが描いた通りに進むわけはありません。ただ、理想に向かって何らかのアクションをスタートし、試行錯誤を繰り返すことで、「思考の質」や「行動の質」は必ず高まっていきます。

自分ができる対策、自分ではどうしようもないこと

また、キャリア設計を考える上でもう一つ気を付けておきたいことがあります。それは自分が考えて打ち手を実行できることと、自分だけではどうしようもない不可抗力のものを混ぜて考えないということです。

経済動向や天変地異など、自分自身ではどうしようもないことも不安要因になるのですが、そんなことを悩んでもどうしようもありません。あくまで自分がコントロールできることだけに絞り、対策を講じていくようにしてもらいたいと思います。

最後に、どんなキャリアを築いていくべきかの参考情報として、早期退職やリストラが加速しても、会社が手放したくないと考える人の共通点を伝えておきたいと思います。ここにもヒントが潜んでいるかもしれません。

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