蛙亭、同業者が絶賛 目指すは映画のようなコント特集 沸騰!ポスト第7世代芸人30組(3)

日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!

霜降り明星やハナコ、EXITに代表される「第7世代芸人」の盛り上がりを受け、芸人が活躍できるテレビ番組が続々と登場している。その影響で、これまであまりテレビに出ていなかったニューフェイスも続々と登場している。岩倉美里と中野周平による蛙亭も、そんな流れを汲(く)んだコンビの1組だ。

中野周平(左)1990年11月20日、岡山県出身。岩倉美里(右)90年4月10日、宮崎県出身。中野は『ぼる塾の煩悩ごはん』(テレビ朝日)でナレーションを務める。岩倉はオズワルドの伊藤俊介ら芸人仲間3人と同居していることでも知られる

コントを得意とし、2020年3月放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、ゾフィーやザ・マミィ、かが屋らがこぞって絶賛したことで注目度が急上昇。最近はネタ番組以外にも『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)など、全国区のトークバラエティにも出るようになった。遅刻癖のある岩倉に対して強く怒れない中野が逆に岩倉に怒られてしまう様子を、「『新婚さんいらっしゃい!』みたい」と松本人志が評したように、2人のパーソナルな部分にも関心が集まっている。

岩倉 いろんな番組に出させてもらって、今までと環境が違いすぎて現実味がないです。『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)では密着取材も受けたんですけど、変な感じでした。

中野 すごい番組ばかりで、緊張する間もなく収録が終わってしまいます。今のところは緊張より不安のほうが大きいです。トークでうまく話せるかな、とか。ネタだけだったら緊張も不安もないのに。

岩倉 トーク番組は周りの人たちのスピードが速すぎて返せないことが多いです。普段の生活ではゆっくり話してるので。

もともと好きだったテレビ番組は、中野が『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『笑う犬』シリーズ、岩倉が『めちゃ×2イケてるッ!』や『爆笑オンエアバトル』だったという。11年に大阪のNSC(吉本総合芸能学院)で出会った。

(写真:中村嘉昭)

中野 岩倉さんはめちゃくちゃ暗くて、同い年なのにどんな人か分からなかった。でも、NSCでコンビが組めていない人を集めた「相方さがしの会」というのがあって、岩倉さんはその中で大喜利をやったときにウケていたんです。

岩倉 中野さんが終わってから「面白いね」って声をかけてくれたんですけど、そのときは今よりも声が高くて、張り切ってました(笑)。

中野 大学デビューみたいにNSCで変わろうと思ってたんですけど、そうはいかなくて。クラスで前に出ていく人は、高校でもイケイケだったような人ばっかり。NSCに入っても「結局こうなるのか」って焦ってたんです。だから声も高くなったんだと思います。

岩倉 連絡先を交換しようって言ったのは中野さんだったのに、そのあと何も言ってこないから、最終的に「組んで下さい」って言ったのは私でした。

中野 連絡先を交換したのもタッチの差で。大喜利のあと、もう1人岩倉さんに話しかけようとしていた男がいたんです。これはヤバイと思って先に連絡先を聞いたんですけど、あいつが先に行っていたら諦めてたかもしれない(笑)。

次のページ
起承転結の「転」に力が入る
エンタメ!連載記事一覧