ビジカジ対応のシャツコーデ 天然素材だけでも快適
――2組目はギンガムチェックのシャツを使った着こなしです。ポイントはどこでしょう?
「シャツとボトムス、ともにパナマ織りの生地を使っている点ですね。上下ともに天然素材でも快適な着こなしをできるということも知ってもらえればと思います」

――シャツとTシャツ、そして無地のパンツというシンプルな着こなしですが、どのような点にこだわりましたか?
「トップスはどちらもLサイズですが、ボトムスは一つ小さいMサイズです。黒のアイテムならではの引き締まった印象を引き立てるために、あえて細めのものを選びました」
――確かに足元はすっきりとして見えますね。
「今回の着こなしはビジネスシーンも想定しています。通勤時は悪天候に備えて、防水性の高い2.5Lの生地を使ったパーカを羽織るのもいいでしょう。色が黒なのでカジュアルな印象になりすぎず、全体をシックな印象にまとめてくれますよ」
大人の柄パンツ サイズ選びと色の統一感が肝
――最後はボタニカル柄のショートパンツを使ったコーディネートです。
「全体を落ち着いたトーンの色で統一し、ボタニカル柄の華やかな印象を中和しました。インナーにはポロシャツを選ぶことで、上品さも加味しています。休日らしくも“浮かれた”印象は控えめなので、レジャーはもちろん、都心への買い物にも着ていきやすいと思います」

――パンツは柄だけでなく素材もユニークです。
「東レの『ドットエア』という、細かな穴が開いたメッシュ状の生地が使われています。速乾性がとても高いので、雨の日はもちろん、海や川へのレジャーでも活躍してくれますよ」
――パーカはどう選んだのですか?
「ボトムスの丈が短めなので、あえてXLサイズのゆったりしたものを選びました。通常のはっ水生地の5倍程度の耐久性や、高い伸縮性、インナーのポケットに手を入れやすいベンチレーション(通気のための開口部)の配置など、普段使いしやすい機能にも注目してもらいたいですね」
――光沢のない落ち着いた質感も上品ですね。シューズも気になります。丸みを帯びたシルエットは数年前からトレンドのダッドスニーカーを思わせます。
「ショートパンツとのバランスを考えて、ボリュームのあるスニーカーを選びました。アウトソールには雨でぬれたコンクリートでも滑りにくい『ビブラム社』製のものを採用しているので、梅雨に履くにも適した一足です。アウトドアシーンだけでなく、日常の着こなしにもさりげなく取り入れてほしいですね」
文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤

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