雨や湿気が気になる梅雨どきに重宝するのが、防水機能や透湿性を備えた服だ。特にアウトドアブームの昨今は、単なる雨よけだけでなく、キャンプや釣りなど幅広い用途で活用できる。この機会に梅雨用の服の選び方や着こなし方を学んでおきたい。今回訪れたのは、キャンプ用品のほか、衣類も多く手がけるアウトドアブランド「スノーピーク」のルミネ新宿店(東京・新宿)だ。店長の渡辺大夢さんに話を聞いた。
――キャンプ用品のイメージが強いスノーピークですが、衣類はどんなコンセプトで展開していますか?
「キャンプで役立つ機能だけでなく、街でも着やすいデザイン性を追求しています。また、すべての商品に最先端の技術を用いるのではなく、天然素材ならではの機能や風合いを積極的に取り入れているのも特徴です」
――レインウエアをこれから買う場合、どのような点を意識すればいいでしょうか?
「大きなロゴのない、シンプルなものが街中で着やすいかと思います。あとは高い湿度でも快適に過ごせるような通気性を備えているものがいいですね」
――スノーピークの商品では何が一押しでしょうか?
「『2.5L』という生地を使ったジャケットです。一般的な高機能アウターの生地は、防水透湿素材を表地と裏地で挟んだ3層構造ですが、2.5Lは裏地の部分をガラス繊維のプリントに置き換えた、いわゆる“2.5層”構造です。3層構造のものに比べて圧倒的に軽量で、肌触りが柔らかいのが特徴です」
――薄手なので持ち運びもしやすそうですね。ほかにおすすめはありますか?
「番手の太い糸を使うことで通気性を高めた『パナマ織り』生地のシャツやパンツです。 ざらついた粗い質感なので肌に接触する面積も少なく、快適な着心地です」

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