2021/5/27

差額貯蓄

「差額貯蓄」と、少し強引な名前をつけてみました。今まで支払っていた固定費の中で、何か値下がりしたものがあればそれを貯蓄に回す、あるいは収入でプラスになった金額を貯蓄に回すというものです。

これも筆者の実例ですが、以前に家賃が毎月3000円値下がりしたことがありました。数万円の家賃のうちの3000円というのは金額として大きくありませんが、これを自動で貯蓄に回しておくと、数年後にはかなりの金額になっていました。

今でしたら、携帯電話の料金などはいかがでしょうか。大手通信会社も格安スマホも今年に入り、続々と安い料金プランを発表しています。契約を変更して料金が下がった分を毎月貯蓄に回すという方法です。今まで支払えていたのですから、家計に大きな影響はないはずです。

お給料がアップした場合も同じです。今の時代、数万円単位で月のお給料が上がる業種はそう多くはなく、数千円という場合もあるでしょう。その額を「数千円じゃ何もできない」と思わずに、毎月貯蓄に回していけば数年経つと大きくなり、何かができる金額になっています。

旅行積み立て

今は新型コロナウイルス禍で難しいですが、長期的にためる目的は旅行という人が多いかもしれません。その場合、航空会社や旅行会社がやっている旅行積み立ても選択肢です。

毎月数千円から始められ、支払い回数も12回や36回、60回など自分で選ぶことができます。満期時にはその会社の旅行券として戻ってきます。特筆すべきは利率の良さで、航空会社の全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)で使える旅行積み立ては最大約3%のサービス額がつきます。預貯金の金利が0.001%などという現在では、かなりお得に感じます。また預貯金の場合は利息に税金がかかりますが、旅行積み立てには税金がかからないというのも利点です。

JALやANAの場合、WEB申し込み限定にはなりますが、クレジットカードで支払うこともできます。クレジットカードポイントが付いて、マイルに交換することもできます。

しかし注意も必要です。積み立てていた会社が倒産した場合は、お金が戻ってこない可能性があるということです。預金保険機構によって一定の範囲で預貯金が保護されるのとは違うところです。

ためやすい小口貯蓄の方法

ここまで小口貯蓄のルールの例を挙げてきましたが、やはりためやすいのは天引きでの貯蓄です。収入から自動で貯蓄に回るようにしておけば、手間もかかりませんし、はじめからないものという感覚になるので残った金額でやりくりしていくことになります。繰り返しになりますが、「余ったら貯蓄に回す」ではなかなかたまりません。先に貯蓄に回してしまいましょう。

また、貯蓄用口座はメイン口座と別にするのがおすすめです。同じ銀行内で普通預金と定期預金で口座を分けるのもいいですし、「他行への振込手数料○回までなら無料」というサービスの対象になっている口座を持っていれば、他行へ口座を持つのもよいでしょう。

家計に影響が出ない金額での小口貯蓄。続けていくと数年後には大きく遊ぶことができるのでおすすめですよ。ぜひご検討ください。

矢野 きくの(やの・きくの)
家事アドバイザー・節約アドバイザー。明治大学卒。女性専門のキャリアコンサルタントを経て現職に。家事の効率化、家庭の省エネなどを専門にテレビ、雑誌、講演などで活動。著書:「シンプルライフの節約リスト」(講談社)他 オフィシャルサイト https://yanokikuno.jp