旧筑波鉄道廃線敷を活用した「つくば霞ケ浦りんりんロード」。駅の跡がいい雰囲気の休憩地点になっている

湖面のきらめきと絶品ラーメンを満喫

JR東日本常磐線「土浦駅」は、ナショナルサイクルロード「つくば霞ケ浦りんりんロード」の拠点駅だ。つくば霞ケ浦りんりんロードは、旧筑波鉄道の廃線敷と琵琶湖に次ぐ二番目の大きさを誇る湖、霞ケ浦を周回する全長約180キロメートルのサイクリングコース。

霞ケ浦を一周するコース(約125キロメートル、通称カスイチ)や、筑波山を臨む旧筑波鉄道廃線敷を活用した旧筑波鉄道コース(約40キロメートル)、ヒルクライムコース(約25キロメートル)などがある。

東京から在来線特急で49分の距離で、土浦駅直結の大型商業施設「プレイアトレ土浦」は「日本最大級のサイクリングリゾート」をコンセプトにしている。レンタサイクルショップ、サイクルカフェに全90室のサイクリングホテル「星野リゾート BEB5土浦」もある。1階から自転車を押しながら館内を回れるようにもなっている。

レンタサイクルショップには、本格的なロードサイクルから電動アシストサイクル、キッズサイクルなど多数の自転車をそろえている。さらに駅には、15分単位で借りる無人レンタサイクルもある。

パブリックスペースでは自転車をこいで換気している人形が(星野リゾート BEB5土浦)

土浦駅のまさに上に位置する「星野リゾート BEB5土浦」は、「ハマる輪泊」を合言葉に、館内は自転車で移動できるようにスペースが取られ、廊下やあちこちに自転車ラックが設置されている。自転車整備コーナーや自分の愛車と添い寝ができる部屋まであるという。3人で上下段に分かれてくつろげるヤグラルームもあり、家族や友人で泊まるのも楽しい。

土浦駅から筑波山方面に向かう旧筑波鉄道コースはアップダウンやカーブのない自転車専用道路でとても走りやすく、サイクリング初心者にもおすすめ。駅から筑波山口まで(約20キロメートル)を往復してみた。旧駅舎を利用した休憩所がところどころにある。筑波山口には、ひっきりなしにお客が麺を買いに訪れる「松屋製麺所」(茨城県つくば市)があり、その場で打ったつるつるモチモチ麺の絶品ラーメン(数量限定)が味わえる。

霞ケ浦は、絶景の朝焼けや夕焼けも有名。湖面のきらめきを眺めながらペダルをこぐのもいい。両方のコースとも爽やかな風が吹き渡り、新緑を愛(め)でながら気持ちよく走ることができた。

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ついでの楽しみのサイクリングも