―― 森下さんたちが作ったポーチに入っているのは以上の11アイテムですね。他にお薦めのアイテムはありますか?

森下 実はアイテム選びの話し合いの中で笛を入れることも検討しました。しかし、子どもでも吹きやすくて、しっかり音が出る笛は高価だったんです。それを入れるとセットの価格が上がってしまい、利用してもらいにくくなってしまいます。安価な笛もあるのですが、子どもが上手に吹くのは大変で、体力も消耗します。そのような経緯で笛を入れるのは見送りましたが、笛も必要だと考える方は、追加してもよいと思います。

ポーチをきっかけに被災するかもという心構えを持とう

―― ポーチを持たせるとき、子どもにはどんなふうに説明するとよいでしょうか?

森下 ポーチを渡すときに「ママ(パパ)と離れているときに、こんなことが起こるかもしれない。そのときにあなたを守るポーチを用意したよ」と話し、アイテムの説明をしてあげてください。通学路や塾までの経路で危険な場所について話し合うのもよいでしょう。子どもにとって最も大切な備えは、1人のときに被災したらどうしたらよいかを考える経験です。その経験がないまま被災するのとでは、受けるショックや恐怖が違ってくると思います。

また、子どもだけでなく大人にも備えは必要です。今回紹介した11アイテムは、大人が被災したときにも役に立ちます。ぜひ参考にして、ご自身の備えポーチも用意してみてください。家族一人ひとりが防災ポーチを持ち歩くことで、「行ってらっしゃい」「行ってきます」のときに感じる不安を少しでも減らせるのではと思います。

市販品をファスナー付き袋に入れ替えたり説明書を追加したりするなど、子どもが使いやすいように工夫した「子ども用SONAEポーチ」2500円(税込み)。暮らしを整える「SMART STORAGE!」のオンラインショップや防災ポーチ販売サイトの「sonaeplus」で購入できる
森下敦子
防災備蓄収納1級プランナー。講座やメディアを通して、備蓄品の収納ノウハウを伝えるほか、ライフオーガナイザー1級の資格も持ち、所属する「SMART STORAGE!」ではクライアントの片付けのサポートに当たっている。家庭では小学生から大学生までの4人の子の母。インスタグラムで親目線での防災グッズ情報を発信している。

(取材・文 福本千秋=日経xwoman DUAL)

[日経xwoman 2021年4月27日付の掲載記事を基に再構成]

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