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「豚大門市場」の外観。テラス席にも客があふれる

料理は、本格的だ。

豚のバラ肉を鉄板で焼くサムギョプサルが売り物。店名の「豚」はこれを示している。各テーブルにカセットタイプのコンロを用意してあり、これで焼いて食べる。イチオシは「チーズフォンデュ サムギョプサルセット」(2948円)。2人前の肉とキムチ、サニーレタスなどの野菜とチーズがセットになったものだ。肉はブランド豚である山形産の庄内豚。焼いた肉をチーズフォンデュのようにチーズに絡めて食べる。

済州島の溶岩石を焼き板に

ユニークなのは、それに火を通すのが単純な鉄板でなく、韓国南部、済州島の溶岩石を加工して作った焼き板を使うこと。コンロを傾けて、脂を片側に集めるという焼き方はサムギョプサルそのもので、基本的には最初はスタッフが焼いてくれる。キムチも一緒に鉄板で焼くことで、熱を通すとうま味が増すという特性をうまく活用している。

焼き肉と違い、肉は事前にタレをまぶさず、そのまま焼いて野菜で巻いて味噌をつけて食べる。カリッとした肉の食感と味噌とキムチのうま味が印象的だ。ただ、焼き肉がまったくないわけではなく、つぼ漬けやハラミなどを鉄板で焼く牛肉メニューもある。ただ、せっかく訪れるなら、サムギョプサルにチャレンジした方がよいと思う。

店内は女性客が多い

客は圧倒的に女性が多い。土曜日の夕方、午後6時。馬喰横山は、もともと繊維問屋などの会社が多く、周囲に中小企業が多い。近年、再開発でマンションも増えており、住宅街としての色合いも濃くなっている。ただ、休日で仕事帰りとは思えないのに、女性が多いのだ。ほとんどは女性の2人客やカップル。30代から40代が中心というところか。予算は1人3000円から4000円ほど。チェーン居酒屋より一段階高いため、20代はあまり見かけなかったが、訪れた日は、店内はもちろん、店の外にあるテラス席も一杯だった。

「豚大門市場」が人気なのは、サムギョプサル以外のメニューも充実しているところにある。チヂミやチャプチェ、トッポギなど韓国屋台の定番と言える商品だけでなく、日本の韓国料理店ではあまり見かけない料理もそろえている。

「にんにく青唐炒め」(440円)。結構ガツンと来るが、つまみとしては秀逸

つまみでいうと「にんにく青唐炒め」(440円)。韓国は青トウガラシを食べる習慣があり、家庭ではしょうゆ漬けを作って、それを豚肉などの様々な食材と炒める料理をする。日本でも韓国好きが増えてきたためか、レシピサイトを見ても、多くの青トウガラシレシピが掲載されている。

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