自分で考えるキャリアの軸は成果に置く

もしあなたが管理職としての総合職ではなく、専門職として自分のキャリアを高めていきたいと思ったとすれば、どんな点に気を付けるべきでしょうか。

たとえば財務の専門家になりたいと思ったとしたら、おそらくまずはそのための知識を手に入れるところから始めるはずです。わかりやすく簿記などの資格を取得しようとする人もいれば、専門書を丁寧に読みながら実務で活用しようとする人もいるでしょう。

マーケティングの専門家になりたいとしたら、マーケティング講座を受講したり、著名なマーケターのSNS(交流サイト)やブログをフォローしたりする場合もあるでしょう。そうしてあなたは自分の専門性を高めていきます。

ただ、ここで多くの場合、ワナが待っています。

特に専門職を選ぶ人が陥りやすい状態として、知識やスキルを重視しすぎてしまう、というものがあります。

しかしビジネス組織における専門職の役割とは、ビジネスとしての成果を生み出すことに他なりません。一言で言えばそれはキャッシュを生むことであり、キャッシュを生むための諸活動としての成果なのです。

財務の専門家であれば、資本コストを見直すことで利息や配当の負担を減らしたり、安全性を高めることで投資判断の迅速化を促進することだったりします。

マーケティングの専門家であれば、ブランド価値向上による単価引き上げであったり、見込み客数の増加だったりするわけです。

専門職というキャリアにおいても、ビジネスとしての成果を生み出すことを忘れてはいけません。知識とスキルを高める目的は、成果を生み出すためなのですから。

平康慶浩
 セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。グロービス経営大学院准教授。人事コンサルタント協会理事。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで180社以上の人事評価制度改革に携わる。

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