2021年上期ヒット 家電はパナソニック高級トースター21年上半期ヒット&下半期ブレイク予測

日経トレンディ

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日経トレンディ恒例の特集「上半期ヒット大賞&下半期ブレイク予測」。21年版の中から、今回は「家電」分野について紹介する。

パナソニックがバルミューダの牙城を崩す

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外食の機会が大幅に減り、料理をすることが自然に増えた。このため2020年には、電気調理鍋やホットプレートなど、手間を省ける調理家電がよく売れた。21年もこの流れは続いているが、目立つのはより高級でユニークな家電のヒットだ。

長らくバルミューダの「BALMUDA The Toaster」が君臨してきた高級トースターの牙城を崩したのが、パナソニックの「ビストロ NT-D700」だ。

バルミューダのトースターは、スチームを使ってパンの中をもっちりさせつつ焼く。それに対し、NT-D700は遠赤外線と近赤外線の2種類のヒーターを使い、焦げ目を付けつつ内部も温める。厚切りのパン、特に冷凍パンでこの2種類のヒーターが威力を発揮する。高級食パンの有名店である「乃が美」とキャンペーンなどで組んだのも、厚切り食パンがおいしく焼けるというイメージにつながった。

その結果、2万7500円(税込み)と、バルミューダのトースターより高価にもかかわらず、品薄状態が続いている。同社は販売台数を公表していないが、前モデルの2倍の台数が売れているという。

この他にも、1万9800円(税込み)のグリルプレート「abien MAGIC GRILL」(J-FUN)や、約10万円の高級炊飯器「土鍋ご泡火炊き JPL-A100」(タイガー魔法瓶)など、様々な高級調理家電がヒットしている。

【2021年上半期ヒット大賞】厚切りパンに強く品薄続く

ビストロ「NT-D700」(パナソニック)

ビストロ「NT-D700」(パナソニック) は実勢価格2万7500円(税込み)の高級オーブントースター。21年2月発売。遠赤外線ヒーターで表面を焼きつつ、近赤外線ヒーターで内部をふんわりと温める。高級食パン専門店の「乃が美」から推奨され、「厚切り食パンに最適」とのイメージが定着し人気に。前モデルの2倍のペースで売れており、「現在も入荷までお待ちいただく状況が続いている」(ビックカメラ)

【2021年上半期ヒット】厚さ3ミリのスタイリッシュなグリルプレート

abien MAGIC GRILL(J-FUN)

abien MAGIC GRILL(J-FUN)は独自のフィルム加工を施した厚さ3ミリのグリルプレートで焼く調理家電。21年1月発売。デザインがスマートで、両端がわずかに湾曲しており油などがこぼれない仕組みもユニークだ。価格は1万9800円(税込み)。電子商取引(EC)のみの販売で「4月時点でおよそ2カ月待ち」(J-FUN)の状態だ。

【2021年上半期ヒット】「土鍋」訴求で高級炊飯器市場2位

土鍋ご泡火炊き「JPL-A100」(タイガー魔法瓶)

土鍋ご泡火炊き「JPL-A100」(タイガー魔法瓶)は「炊きたて」シリーズ50周年モデルとなる、実勢価格9万9700円(税込み)の高級炊飯器。20年9月発売。内なべが「土鍋」であることを訴求しつつ、ご飯の香りなどを保つ「おひつ保温」機能を搭載した。前モデルよりも販売数が165%伸び、高級炊飯器市場で同社のシェアを24%(2位)まで押し上げた。

【2021年上半期ヒット】チョコレートドリンクが人気に

「Velvetiser」(ホテルショコラ)

「Velvetiser」(ホテルショコラ)は英国のチョコレートブランドが家電メーカーと組んで開発したドリンクメーカー。20年12月発売。冷たい牛乳と専用のチョコレートフレークで作る。実勢価格は1万円(税込み)。「コロナ禍で試飲イベントができなかったのに圧倒的に売れた」(蔦屋家電エンタープライズ)

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