「腕時計は機械式、刻む1秒大切に」フィリップス堤氏フィリップス・ジャパン社長 堤浩幸氏(下)

「仕事では1秒1秒を大事にしています。だから秒針のある時計に引かれるのです」と話すフィリップス・ジャパン社長の堤浩幸さん(東京・港のフィリップス・ジャパン本社)
「仕事では1秒1秒を大事にしています。だから秒針のある時計に引かれるのです」と話すフィリップス・ジャパン社長の堤浩幸さん(東京・港のフィリップス・ジャパン本社)

フィリップス・ジャパン社長の堤浩幸さんは「腕時計のことなら何時間も語れる」というほどの時計愛好家だ。メカ好きの心をとらえる複雑機構に加え、1秒1秒を大事にしたいという気持ちが、秒針の動きに重なるからだという。ルーズなことが嫌いという堤さんの性格は、時計やかばんなど小物への趣味にも表れている。愛用する品々についてのこだわりを語ってもらった。(この記事の〈上〉は「『プレゼンのスーツ、健康感で選ぶ』フィリップス堤氏」




――コロナ下でリモートワークが浸透しています。テレビ会議ではどういう装いですか。

「お客さまが相手の場合はスーツです。社内の会議の場合はネクタイをせず、シャツで臨みます。上着は着たり着なかったり。絶対に着ないものがあります。それがTシャツ」

服装にはモチベーション高める役割も

――テレビ会議では服装が緩みがちになります。それが気持ちの緩みにつながるという人もいます。社員の装いで気になることはありますか。

「ビジネスカジュアルではなくて、ピュアカジュアルになりつつありますね。カジュアルすぎるのです。やはり社内といってもTシャツ、いわゆる丸首で出てくるのはちょっとな……と思います。ジャケットを着ているのならまだいいのですが、丸首だけだと気になります」

「1年ほど前、医療現場で機械を設置する作業担当者らのためにファッショナブルな作業着を作りました。デザインは社員に考えてもらいました。夏用と冬用があって、これが評判いいんですよ。医療機器の設置ですから、彼らにはミスが許されません。間違えれば医療ミスにつながる。ロゴ入りの作業着は着ることで会社の責務を感じる。服装は高いモチベーション、高い志を持つために機能するのだと思っています」

パテック フィリップの時計はデザインや機能が好き。「時計のことなら部品のこと、デザインのこと、何時間でも話ができる自信があります」

――コロナによって時間の意識が変わり、仕事でも家庭でも時間のマネジメントが課せられるようになったのでは。

「私は常に生産性を重視します、無駄なミーティングはやりません。焦点を明確にしながら時間を短く、ということをいつも意識しています。だから常に時間を気にして、きちっきちっと整理しながら仕事をしていきます。ルーズに物事を進めたくないのです」

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