
こうした状態を放置していると、オンラインサービスから届くはずの重要な案内のメールを受け取れなく。ログイン用パスワードを忘れたときの再発行などもできなくなってしまう。メールアドレスを2段階認証に活用しているサービスなどはログインそのものができなくなり、サービス自体が使えなくなってしまう可能性があるわけだ。
そうしたことから幾つかのオンラインサービスが、携帯大手3社のオンライン専用プランのサービス開始前後に、乗り換えの際はメールアドレスを確認するよう注意を促した。乗り換えを検討しているなら、キャリアメールで登録したままのサービスがないかどうか、事前にしっかりチェックしたい。
キャリア決済にも制約、事前確認が必須
オンラインサービスに関連して、やはり乗り換えの際に注意が必要なのがいわゆる「キャリア決済」だ。キャリア決済とは、毎月の電話代と一緒にコンテンツや商品などを購入した料金を一緒に請求できる仕組み。クレジットカードがなくてもオンラインサービスの決済ができることから、一部のユーザーには重宝されている。
だがオンライン専用プランの場合、このキャリア決済が一部サービスで利用できなくなるようだ。例えば、ahamoはNTTドコモの「dメニュー」に掲載されているウェブコンテンツの決済に利用できる「spモード コンテンツ決済サービス(dメニュー掲載コンテンツ)」が提供されない。それらのコンテンツ利用者がNTTドコモの既存プランからahamoに乗り換えると自動的に解約となってしまう。

またLINEMOは、サービス提供開始当初、キャリア決済の「ソフトバンクまとめて支払い」が提供されなかった。現在は提供されているが、ソフトバンクからLINEMOに乗り換えた場合、やはり自動的に有料コンテンツは解約扱いとなり、再契約が必要なので注意しよう。
povoは「auかんたん決済」がそのまま提供されるので、auから乗り換えた際の心配はない。