2021/4/21

「微妙な差」への感性、日独に共通

――実用的であり機能美を宿す。日本の美学にも通じるところがありそうです。

「日本文化とドイツ文化の間には多くの共通点があります。もっとも重要な共通点は微妙な差異への深い感性がある、という点ではないでしょうか。日本人は細部まで理解し、見逃さず、要望も細かいのです。実際、ケース径が約37mmのリトル・ランゲ1は、より小さいものがほしいという日本のお客さまのニーズから生まれたのです」

【リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ】
「リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ」は文字盤にちりばめられた星が輝く

星がちりばめられた夜空のような美しくロマンチックなダークブルーのダイヤル。シルバーダイヤルにダークブルーのゴールドストーン(紫金石)の層を重ねて仕上げる。ラメの光沢仕上げをしたダークブルーのベルトを合わせた。
リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ ケース:36.8mm、ホワイトゴールド、右はダイヤモンドセッティング、シースルーバック ムーンフェイズ表示 3気圧防水 駆動装置:キャリバーL121.2 パワーリザーブ:72時間 価格:535万7000円(左、予価)、674万3000円(右、予価)ともに2021年6月以降発売

――時計業界は新型コロナウイルスの感染拡大というかつてない脅威にさらされています。どれほどの影響を受けていますか。

「最初にパンデミックが起きてから、すぐに甚大な影響が出ました。その影響を評価し、状況に慣れるまでには3~4カ月を要しましたね。でも、夏休み後の10月に第2波がきた時には、すでにある程度の準備ができており、うまく対応できました。いま第3波がきています。個人的には多くの影響があるものの、ビジネスにはそれほどのインパクトが及ぶことなく、現在に至っています」

「今年は計画通り進んでいます。複雑機構ほど開発に時間がかかり、7~8年に及ぶものもあります。ですから毎年、計画は綿密に立てる必要があるのです。毎年ハイライトを1点決めているのですが、今年はランゲ1です。ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは完成に4年を費やしましたが、予定通り仕事が進みました。唯一、変更が必要になったのは、プレゼンテーションの方法ですね」

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