面接官が探しているのは「仲間」

――面接の際、最初に見せる顔の表情でどういった工夫が必要でしょうか。

「最初の印象が大事なので、『今日の日を待っていました!』というような『七分咲き』の笑顔で挨拶しましょう。この瞬間に受かる人か受からない人かが分かるという採用担当者が非常に多いです。ひとたび会話が始まったら『五分咲き』や『三分咲き』の笑顔で十分です」

「面接官は表情の変化を通して、人間性をはかろうとしています。過去に苦労した経験を話すときは少し苦悩した顔をしたり、何かを達成した話の際は満面の笑顔になったりと、表情豊かに話す人と一緒に働きたいと思うのが自然です。リモートの場合、リアルのときよりも表情が硬くなりがちです。リモートでも表情豊かに様々な表情を見せられるよう、心がけることをおすすめします」

――多くの人が試行錯誤を重ねているリモート面接ですが、ほかの人と差をつけるには、どういったコミュニケーションが大事でしょうか。

「リモートでも熱が伝わる話し方ができるか、『この人に会ってみたい』と思われるかどうかが最も重要です。面接の練習をしている自分の様子を録画し、面接官になったつもりで、発言内容や言葉遣い、表情、ジェスチャー、醸し出す雰囲気、会社に対する思いが伝わっているかなどを一通り確認してみるとよいでしょう」

「面接官は『仲間』を探しています。リモートで駆使できるあらゆる手段を駆使して『一緒に楽しく働ける人』だというメッセージを強く発信してみてほしいと思います」

榎戸教子
BSテレ東「日経ニュースプラス9」キャスター。さくらんぼテレビ、テレビ大阪のアナウンサーを経て2008年から経済キャスターに。現在、BSテレ東「日経ニュース プラス9」に出演中。常葉大学で10年間、非常勤講師を務めた他、国公立大学、私立大学で就職面接対策講座を受け持つ。企業研修や経営者のスピーチ指導も行っている。アナウンサー事務所PICANTE代表。

(日経転職版・編集部 宮下奈緒子)

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら