「七賢」の「造り酒屋の合鴨粕漬け」と「造り酒屋の塩糀づけモッツァレラチーズ」

次は「七賢」でおなじみの山梨銘醸(山梨県北杜市)のオンラインショップで販売されている「造り酒屋の合鴨粕漬け」(1080円)と「造り酒屋の塩糀づけモッツァレラチーズ」(929円)。同サイトではほかに「造り酒屋のあわび日本酒浸し」や塩こうじなども販売されている。

「造り酒屋の合鴨粕漬け」は合ガモを塩漬けにして熟成させることで肉のうま味を引き出し、じっくりと薫製にかけてボイルし、「七賢」の酒かすやみりんなどで作られたかす床に一日漬け込んで仕上げたもの。「全工程に約20日間かけてていねいに仕込んでいます。そのままスライスしても良いですが、皮面だけ軽く焼くとパリッとして、カモ肉や酒かすの香りが増しますよ」と山梨銘醸の望月一輝氏。

山梨銘醸はバリエーション豊かなスパークリング日本酒の開発で話題となっている酒蔵。生きた酵母をそのまま瓶詰めにした瓶内二次発酵のうすにごりスパークリング「山ノ霞」(360ミリリットル・1100円、720ミリリットル・カートンなし1980円)と一緒に合ガモのおつまみを味わってみたら、笑顔が止まらなくなるおいしさだった。

一方、「造り酒屋の塩糀づけモッツァレラチーズ」は山梨県八ヶ岳の麓・清里の限定農家で育った生乳のみを使って作られた新鮮なモッツァレラチーズを、七賢の塩こうじに約2週間漬け込んだ商品。チーズの余分な水分が外に出ているので、通常のふんわりしたモッツァレラチーズよりもギュッと締まった食感で、塩こうじのうま味や塩味、モッツァレラチーズのクリーミーな味わいが非常にマッチして酒が進む。

パッケージの袋にはチーズと一緒に塩こうじがたっぷり入っているのだが、これもかなり美味。豆腐などにかけるだけでワンランク上のおつまみに変身するので、残った塩こうじまで捨てずにおつまみに有効活用したい。

awa酒専用グラスで味わうと、お酒の風味とバームクーヘンのこうじ甘酒の風味が存分に堪能できる

最後はスイーツ。ソムリエの田崎真也氏が、最近のイベントなどで好相性なペアリングとして話題にしているのが「スパークリング日本酒とスイーツ」。最近人気上昇中のスパークリング日本酒の新しい楽しみ方だ。

千代むすび酒造(鳥取県境港市)では同社のオンライン通販サイトにて、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で仕上げた高品質なスパークリング日本酒「CHIYOMUSUBI SORAH」(360ミリリットル・2500円、720ミリリットル・4400円)と「糀甘酒バームクーヘン」(ミニ5個入り・1188円、ホールは1404円)を販売している。

色鮮やかで美しいボトルラベルがとてもスタイリッシュな「CHIYOMUSUBI SORAH」は、フランスの一流ホテルのトップソムリエたちが選ぶ品評会「Kura Master2020」でサケ スパークリング部門 金賞を受賞し、2020ロンドンサケチャレンジではプラチナ賞を受賞した実力作品だ。

同社の岡空聡氏は、「ほのかなコメのうま味、にごりのないクリアですっきりとした後味は、まさに和製シャンパンと呼ぶにふさわしい上品な味わい。awa酒協会の厳しい審査を通り『awa酒』にも認定されました。木本硝子さんから3月に発売されたばかりの丸いawa酒専用グラスで味わうと、お酒の風味とバームクーヘンのこうじ甘酒の風味を存分に堪能できるんですよ」と教えてくれた。

グレープフルーツ大くらいのかわいらしくて丸いawa専用酒グラスで味わったら、確かに泡が全方位に弾けるので、日本酒の香りが楽しめた。そこにスイーツの香ばしい甘さや、こうじ甘酒の風味が加わって、スイーツと日本酒のハーモニーがとても心地良かった。おつまみからデザートまで、発酵食品の奥深さに触れながらおうちで蔵元の味を堪能し、楽しくコロナ禍を乗りきろう。

(フードライター 古滝直実)

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