「ゆったりしたサイズ感のベストと組み合わせてみるのはいかがでしょう。その際は第1ボタンを開けて、首元を適度にすっきりと見せるのがポイントです。ビジネスカジュアルとして取り入れるなら、スラックスやノーカラージャケットと合わせるといいと思いますよ」

九州の伝統技術を味わう 隅々まで宿る職人の技
「トレンドを加味するなら、ゆったりしたシルエットは必須条件です。襟はレギュラーカラーか、バンドカラー(一般的な三角形ではなく帯状の短い襟)を選ぶのがいいでしょう」

そう教えてくれたのは、東京都台東区の蔵前にある「WEEKENDERSHOP」の芹沢伸介氏だ。日本発ブランドSOWBOW(ソウボウ)の一着を薦めてくれた。
「ドレスシャツよりも繊細な、3センチの間に21針のステッチで仕立てられたシャツです。縫製にはパッカリング(ミシン目に沿ってできる縫い縮み)が発生しにくい糸を採用するなど、隅々までこだわりが感じられます。作りのよさにこだわる大人に着てほしい一着ですね」

タックイン、タックアウトそれぞれの着こなしに対応するシルエットも魅力だという。
「裾丈がやや長めに作られているので、タックインをしてもボトムスからずり上がりにくいです。『ボックスカット』という裾が丸みを帯びていない形状は、前ボタンをすべて開けるスタイリングとも相性がいい。よりカジュアルに使うなら、ジャケット感覚で羽織って着るのもおすすめです」


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