銀行手数料に電気、外食… 値上げの春、節約のコツは

写真はイメージ=PIXTA
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新年度となる4月。新社会人となられた方や、人事異動で新しい環境での暮らしを始めた方も多いかと思います。そんな4月ですが、毎年、値上げラッシュとなることが多く、今年も私たちの暮らしに直結する様々な値上げが発表されています。

今回はこの4月に値上がりするものと、節約するための対応策、そして値下がりするものをご紹介します。

三菱UFJ銀行・三井住友銀行のコンビニATM手数料

三菱UFJ銀行は4月1日に、ローソン銀行ATM利用手数料を改定。平日午前8時45分~午後6時は110円から220円に、それ以外の時間は220円から330円にそれぞれ値上げしました。ただし毎月25日と毎月末日の午前8時45分~午後6時は110円から無料に、それ以外の時間は220円から110円に変更となっています(いずれも銀行休業日の場合は前営業日が対象)。これで昨年の5月に改定されたセブン銀行ATM利用手数料と同じになりました。

三井住友銀行は4月5日よりイーネットATM、ローソン銀行ATM、セブン銀行ATMの手数料を改定。毎月25、26日(25日が土日・祝日の場合はその前の窓口営業日、26日が土日祝日の場合はその次の窓口営業日が対象)は午前8時45分~午後6時は無料、それ以外の時間は110円に引き下げる一方、25、26日以外の日は平日の8時45分~午後6時は110円から220円に、それ以外の時間は220円から330円に引き上げました。

無料や料金が引き下げられた特定日ができたものの、その日を逃すと最大330円という金額は決して安くはありませんね。ここは節約したいものです。対応策としては

・可能な限りキャッシュレスに移行する

・銀行のATMを利用する

・銀行によっては預金残高などの条件を満たすと所定の回数まで手数料が無料になるので確認する

・給与口座と引き落とし口座を分けて毎月銀行間でお金を動かしていた人は銀行の使い方を見直す

――などが考えられます。

電力・ガス大手の値上げ続く

大手電力10社、大手ガス4社は、4月に続いて5月の料金も値上げすると発表しました。原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料価格の高騰と、再生可能エネルギーを電力会社が買い取る際に消費者が負担する額が上がったことが理由として挙げられています。

日々の生活に欠かせない電気やガスを節約するには、まずは無駄な使い方をしないという基本的なことが大切です。

そして、2016年の電力自由化により様々な企業が参入している新電力会社への切り替えも選択肢です。新電力会社の場合、ガソリンや携帯電話など他のものとのセット割を実施している会社もありますので検討してみるのもおすすめです。

ただし、以前の記事「電気代が月5万円に急騰も 新電力の契約内容確認を」でも紹介したように、場合によっては価格が急騰することも。契約内容をよく確認し、自分のライフスタイルにあわせて選ぶ必要があります。

食用油の値上げ

3月に値上げした昭和産業に続いて、日清オイリオグループ、J-オイルミルズも4月納入分から家庭用食用油を値上げし、6月納入分からのさらなる値上げも発表しています。原料の大豆などの価格の高騰によるものです。

節約できるポイントとしては、

・揚げ物をした油は丁寧にこしていため物などに再利用する

・サラダ油などをフライパンにいれるときは、ボトルから直接いれるのでなく油専用のスプレーボトルに入れ使う量を減らしてみる

――などが考えられます。

小麦粉の値上げ

毎年4月と10月に見直される輸入小麦の政府売り渡し価格。4月から平均5.5%引き上げると発表されています。中国がアメリカやカナダからの買い付け量を増やしていることや、ロシアの小麦輸出税の引き上げなどが原因といいます。小麦は私たちの食生活の中で様々なものに使われているので、今回の値上げによって関連商品の値上げが今後予想されます。

スパゲティやパンなど小麦粉を使う製品を、業務用のお得なスーパーで購入したり、定期購入の割引価格で購入するなどすれば、多少ですが節約になります。

税込み表示に伴う外食チェーンの料金改定

4月1日付で国内のすべての商品やサービスの価格について、税込みの価格を表示する「総額表示」にすることが義務付けられました。それに伴い料金を改定したところも多くあります。また近年、物流価格の高騰や、原油価格の影響で包材の高騰などもあり、この機に料金改定を発表しているところもあります。

身近なところではラーメンの一風堂が、白丸元味、赤丸新味など主要ラーメンを値下げする一方、替え玉やギョーザを値上げ。ハンバーガーのモスバーガーはハンバーガー商品などを最大50円値上げしました。

節約できるポイントとしては、クーポンの利用です。一風堂もモスバーガーも自社アプリがあり、その中でクーポンを発行しています。また主要なクーポンサイトに出ていることもあるので、よく利用する方はチェックしてみるとよいでしょう。

一風堂ではアプリでスタンプカードのようなサービスを実施していて、1年以内に60杯食べるとプレミアムメンバーとなり、その後1年間ラーメン1杯550円(税込み)で食べられます。

携帯電話、新料金プランの受け付け開始

ここからは値下げのお話です。昨年末より大手携帯3社の新料金プランが発表され、3月下旬から提供が始まりました。また「格安スマホ」などの名称で知られる仮想移動体通信事業者(MVNO)も続々と新料金プランを発表し、4月から受け付けを開始しているところも多くあります。

大手携帯3社の新料金プランでは、キャリアメールやキャリア決済が使えなくなるところがあったり、オンラインのみでの受け付けだったりと、条件もいくつかありますが、それらに支障がない場合はこの機会に携帯料金を見直してみることをおすすめします。

自賠責保険の保険料引き下げ

自動車損害賠償責任(自賠責)保険も4月からの保険料が引き下げられました。引き下げは2年連続で、利用している車種や保険期間によって違いますが、平均で6.7%下がります。自賠責保険は保険の収支を保つ必要があり、近年の自動車の性能向上により事故が減ったことと、昨年からのコロナ禍で外出する機会が減り事故が減ったことも一因ではないかと言われています。

ご紹介したように、私たちの生活にかかわる様々な料金の値上げと値下げがある4月。情報に敏感になって、ぜひ節約に役立ててください。

矢野 きくの(やの・きくの)
家事アドバイザー・節約アドバイザー。明治大学卒。女性専門のキャリアコンサルタントを経て現職に。家事の効率化、家庭の省エネなどを専門にテレビ、雑誌、講演などで活動。著書:「シンプルライフの節約リスト」(講談社)他 オフィシャルサイト https://yanokikuno.jp