日経エンタテインメント!

何ができるか毎日自己分析

「芸能界では、『いい作品や仕事を通して、みなさんに楽しんでもらえるエンタテイナーになる』。昨年6月から始めたオンラインサロンでは、ファンの方の相談に乗ったり、参考にしてもらえるようにメイク動画をアップしたりして、人間・若月佑美として(笑)、活動しています。芸能界のほうでは、作品できちんと結果を出していくことを頑張りたいです。

卒業前から私って、自己分析をめちゃめちゃしていたんですよ。自分には何ができるかとか、どうやったら趣味を武器にできるか、どこを伸ばせばいいのだろうって、毎日考えるんです。それは今も役立っていて、オファーをいただいた役やお仕事については、マネジャーさんとディスカッションします。

マネジャーさんの客観的な目線での意見を聞きつつ、過去に挑戦したけどダメだったことや、意外と好評だったことを伝えたりして、『じゃあ、こっちの方向でいきましょうか』などと相談させてもらっているので、とても幸せな環境です。もちろん、オーディションも受けています。橋本環奈ちゃん主演の映画『シグナル100』(20年)は、オーディションでキャスティングしていただきました」

同世代の女優では、93年生まれの吉岡里帆、94年生まれの広瀬アリス、95年生まれの土屋太鳳ら、主演クラスがひしめく。グループ卒業時は23歳だった。女優をやるには遠回りになったのでは?

「それは全然思わないです。みなさんのこと、カッコいいなと尊敬していますし。あと、私は人を支えたり、プロデュースしたりが好きで、キャプテンよりも副キャプテンになりたいタイプ。脇でサポートしたりすることに喜びを感じるので、今後も真ん中に立たずとも、作品を支えられる1人になることを目標にしたいです。

卒業してからずっと思っているのは、自分には『一生懸命』しかないなって。他の女優さんと比べたら、場数も技術も足りない。じゃあ何ができるのかっていったら、いただける役、やりたい役に、ひたむきに取り組むしかない。

今年は卒業して3年目になるので、“未熟者”という立場に甘えてばかりもいられなくなります。いまだに、『えっ、カメラが私にずっと向いてますけど大丈夫ですか?』っていう、遠慮みたいなものがあるんですよ。アイドルのときは20人、30人いて、カメラの割りなんて一瞬で、そこにどう懸けるかだったので。そういう癖を徐々になくして、『画面を自分の表現でいっぱいにしてやる』って気持ちになれるように頑張りたいです。

マネジャーさんともよく話しているんですが、将来的には、全体くくりでの『表現者』のポジションに行きたいです。女優業も好きですし、デザインや絵を描くのも好きですし、裏方も好きなので、企画・原案みたいなお仕事もやってみたい。ナレーションやモデルのお仕事も磨いていきたいですし、そういう意味で、マルチに表現していく人になりたいです」

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2021年3月号の記事を再構成]

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