
作り方は簡単で、カットしたイチゴの上にブラータチーズをのせるだけ。イチゴと牛乳は鉄板の組み合わせだから、家畜の乳からできたフレッシュチーズと合わせてまずいわけがない。塩とオリーブオイルをかけてもおいしそう。ぜひシャンパンかスパークリングワインと合わせたいところ。「イチゴとシャンパン」は映画「プリティ・ウーマン」に出てくる、これまた最高の組み合わせだ。
ブラータチーズは最近ではスーパーでも売っているが、なければモッツァレラチーズで代用してもいいだろう。
ほかにも西田さんにイチゴの意外な食べ方について聞いてみた。
「パルメジャーノチーズとイチゴで作る『いちごのリゾット』や『いちごとバニラアイスのバルサミコソースがけ』、バゲット(フランスパン)にのせて食べる『いちごのブルスケッタ』、『イチゴのミルクティー』がオススメです」
バニラアイスやミルクティーと合わせるのは、イチゴと牛乳が好相性なので、確かにおいしそう! ブルスケッタも「パン+イチゴ」の組み合わせはフルーツサンドでおなじみなので、これもぜひトライしてみたい。が、リゾット、つまり「米+イチゴ」の組み合わせはなかなか斬新だ。
しかし、「イチゴは野菜!」と念じれば頭の中の抵抗感も若干薄れるだろう。乳製品であるパルメジャーノが意外な2つの素材をうまく1つにまとめてくれそうだ。イチゴを野菜ととらえて自由な発想で考えると、ほかにもおいしいイチゴレシピが開発できるかもしれない。
最後に、イチゴをおいしく食べるための保存方法、洗い方などについて聞いてみた。
「買ってきたらそのままラップフィルムに包むか、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。ヘタを取ったり水洗いをしたりしてしまうと、傷みやすくなるので注意しましょう。日持ちはしないので、できる限り早く食べることをオススメします」(西田さん)。
食べるときはヘタをとってから洗うと水っぽくなってしまうので、ヘタがついたまま洗うのがいいそうだ。
品種も豊富で食べ方もさまざまなイチゴ。これまでの季節はハウス栽培だったが、これからは露地ものが出回る。生でそのまま、あるいはスイーツとしてオードブルとして、いろいろな品種を食べ比べてみよう。
(ライター 柏木珠希)