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左から山梨銘醸の北原対馬社長、デュカス・パリ 日本代表CEOのジャン=フィリップ ザーム氏、山梨銘醸の北原亮庫専務

記者会見後に開催されたパネルディスカッションでは、日本ソムリエ協会の田崎真也会長がテイスティングした感想を、こうコメント。「キンモクセイやキンカンのような香り、そしてわずかに桜樽から来ていると思われる白ゴマのような香りも加わり、味わいは果実の印象でまろやか。酸味により甘味が上品になり、後味の余韻が長く続くので、もう一杯飲みたい印象にかられる。従来のスパークリング日本酒に一石を投じるお酒だ」と。

国内では、ミシュランガイド東京に2016年から2つ星レストランとして掲載されている「ベージュ アラン・デュカス 東京」(銀座)で4月下旬から提供予定になっているほか、アラン・デュカスの他の国内外レストランでも順次、楽しめるようになるという。

ライチやオレンジ、キンカンのような香りがする新商品。クリスタルな輝きながら、うっすらとかすみがかっているのも特徴的

北原専務の兄で山梨銘醸の北原対馬社長は米国に約3年間住み、ロサンゼルスやニューヨークなどでお酒の営業などを経験しており、2002年より「七賢」の海外輸出を推進。さらに「国内の日本酒消費が低迷する中、アルコール消費の約60%がビールなどの炭酸ガス飲料という市場分析データをもとに、2014年からスパークリング日本酒の開発に注力してきた」(北原社長)。

かつては微発泡・低アルコールタイプの甘めのスパークリング日本酒をかつては手がけたこともあるが、競合が激しかった。そこで、製法として難易度が高い瓶内二次発酵による高付加価値のスパークリング日本酒の開発にシフト。現在は瓶内二次発酵のスパークリング日本酒だけで、売り上げの2割を占めるほどになった。

2016年には同じ北杜市白州の地にあるサントリー白州蒸溜所のウイスキー樽で熟成させたスパークリング日本酒「杜ノ奏」(税込み11,000円 720ml)を、2017年には仕込み水の代わりに自社の純米酒「風凛美山」を使ったスパークリング日本酒「空ノ彩」(税込み3,300円 720ml)を相次いで発売。瓶内二次発酵という高度な技術に加え、樽熟成や貴醸酒製法によるスパークリング日本酒は以来、同社の高度な醸造ノウハウの一つになっている。

「世界のシャンパンの消費量を考えると、同じようなクオリティーのスパークリング日本酒の市場性は非常に期待できる」と北原社長は考えている。

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