――90年代のストリートファッションでスニーカー人気が爆発しました。

「ものすごくはやっていました。象徴的なのがナイキのエアマックスで、履いている人を若者が襲って強奪する『エアマックス狩り』なんていう事件があったほど。エアマックスは8万円ほどしましたから、当然買えません。そこでコンバースを履いていました。東京に出てきて社会人になり、再びスニーカーブーム到来。昔憧れたエアマックス97などがリバイバルされ、次々と再販されている。いまなら買える! と、わくわくです。ビンテージコンバースを集めるようになったのは、あるとき、90年代に愛用していたカモフラージュ柄のコンバースを下北沢で見つけて、わあっ、懐かしい、と感激して買ってから。スニーカーに憧れた少年が思いを抱いたまま社会人になると、こうなるわけです」

コンバースの「ワンスターローファー」は「メルカリで買いました」

――どっぷりはまるきっかけはほかにもありましたか。

「アディダスがカニエ・ウエスト(米国人ラッパー)と組んだ『イージーブースト』の出現には度肝を抜かれました。裏原カルチャーはヒップホップなどの音楽と切っても切れない関係にあり、僕も音楽がすごく好きですので、カニエ・ウエストがスニーカーを出した衝撃は大きかった。しかもデザインはインパクトのあるすごい形。欲しくて欲しくて。初代は6年前に登場して、あっという間に20万円くらいにまで高騰しました。ここからスニーカーブームが再燃したと思っています」

購入権は抽選、テンション爆上がり

――ブーツのような独特のシルエットで格好いいですね。イージーブーストは手に入れることができたのですか。

「何度も抽選に応募して1回当選して、テンションが爆上がりしましたよ。震えながらアディダスに行き、初代のイージーブースト750の黒を4万円ほどで買いました」

――すぐ履きましたか、それともまずは愛(め)でました?

「やっぱりすぐに履けずにいて、しばらくは飾っていました。そんな“エモい”体験からスニーカー遍歴がはじまりました。最近出たナイキとディオールとのコラボにもびっくりです。ついにスニーカーはディオールとコラボするところまできたのか、と」

「僕が10代のころに衝撃をうけた裏原のストリートカルチャーが、39歳になっても根強く残っているんです」

――その「AIR JORDAN 1 OG DIOR」の購入申請に500万人がエントリーしたとの発表がありました。スニーカー好きの熱気はすごい。

「ナイキはうまいところを突いてくるんですよ。スニーカーアプリというものを作って、抽選をアプリで体験できるようにしているんです。マニアにとって抽選で購入権が当たったときのうれしさったらない。何月何日、エアマックス95、限定カラー発売。通知を受け取る、をポチっと押すと、発売日に通知がきます。抽選をピッと押すと、当たりました~、となる。みんなが固唾をのんでスマホを見守っている」

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