今季、これまで定番としてなじみあるものが、ふたたびトレンドインしていたり、ステイホームもちょっとの外出も楽しい、今の時世に合ったアイテムの注目度が増しているなど、装いが楽しくなりそうなトピックが届いている。各ショップのバイヤー・プレスなどお洒落の達人にもヒアリングし今買うべきアイテムと、その着こなしについてまとめた。さあいよいよ春、新しい季節、まずは装いで気分をあげよう!
Keyword 青白ボーダーでマリン&トラッドの旬な香りづけ
おなじみの柄が、今季装いを楽しくする 定番ボーダーのインナー革命
昨年から続いていたボーダー人気が今季、さらに加熱。その理由は、装いを一新する力にあり。定番服のインナーに合わせるだけで、革命的なほどの新鮮さを呼び込むことができるのだ!
■JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)
極上の海島綿をバスクシャツデザインに
定番よりやや厚手に編み立てた24ゲージのバスクシャツ風ニット。紺ジャケ&白デニムという合わせは往年のフレンチアイビーからインスパイアされた装いだが、今の視点で見るとマリン的爽やかさも感じさせる。3万2000円(ビームス 六本木ヒルズ)

フレンチテイスト人気の継続により、定番ボーダーが欠かせない存在です。BEAMS Fでも今季は別注を多数制作。ジャケットインでも一枚でもサマになるルトロワ、ヨーロピアンムードのジョン スメドレー等、定番を今日的に装えます。
BEAMS F アシスタントバイヤー 芹沢良輔さん

■LETROYES(ルトロワ、左)
ロングセラーモデルをリラックスシルエットで別注
ブランドの定番として長年展開されているボートネック「セルジュ」を半袖にアレンジし、シルエットもゆったりめに変更したビームス別注作。王道的バスクシャツのデザインだが、上質なコットンニット製で非常に柔らかな着心地だ。1万7000円(ビームス 六本木ヒルズ)
■JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー、右)
極上素材で編み立てたベーシックボーダー
袖先と裾にリブのないTシャツデザインのニット。太すぎず細すぎずのベーシックなボーダーで、さまざまなアウターと好相性だ。素材はブランドの代名詞であるシーアイランドコットン製で、驚くほどなめらかな肌触りを味わえる。2万7000円(ビームス 六本木ヒルズ)
セットアップからシャツアウターまで! “青白ボーダーIN”で旬度UPのスタイル帖
軽装ゆえにマンネリに陥りがちな春夏スタイルだが、今年は“ボーダーIN”でその悩みを解消できる。定番スタイルへ実際に合わせて検証してみよう。
■DRAKE’S (ドレイクス)
シンプルなセットアップにがぜんメリハリが効く
大人の休日に最適な、ワークテイストのカジュアルセットアップ。インナーには無地Tシャツを合わせるのが簡単だが、トレンド感を意識するなら、今季は紺白ボーダーTにチェンジしてみよう。着こなしにがぜんメリハリが生まれ、アップデートされた印象になる。写真のTシャツは薄手のリネン100%で、首元の適度なゆるさも洒脱さに貢献。Tシャツ1万5000円(ドレイクス 銀座店)

■SAINT JAMES(セント ジェームス)
ダークトーンの装いに爽やかさが薫る
上のセットアップスタイルと同じくダークトーン基調のスタイリングだが、薄手カーディガン×ボートネックボーダーTだとよりリラックスした雰囲気の着こなしに。こちらは白場の多いボーダーのため、シックでありながら爽やかな印象も醸し出している。足元はスニーカーでも悪くないが、今回はベルジャンローファーで品格を意識した。Tシャツ8500円(セント ジェームス代官山店)

■BAFY(バフィー)
注目のホワイトアウターとも好相性
前記事で紹介したとおり、今季は“白のクリーンさ”を効かせるスタイルが要注目だが、そのインナーにも青白ボーダーはベストマッチといえる。クリーンさを損なわず、同時にアクセントとしても機能するからだ。こちらのような細ピッチのボーダーニットなら、カジュアルなブルゾンと合わせても子どもっぽくならず、爽やかかつ洗練された佇まいに仕上がる。ニット2万円(ビームス六本木ヒルズ)

■ANDERSON & SHEPPARD HABERDASHERY(アンダーソン&シェパードハバダッシャリ)
爽やかなボーダーがミリタリーの土臭さを中和
武骨なイメージの強いミリタリーシャツは、ややもするとラギッドになりすぎることもあるが、その簡単な対処法としてもボーダーINが活躍する。爽やかさと清潔感を象徴する柄ゆえ、ミリタリーの骨太さを程よく中和してくれるからだ。写真のように上質なニット素材のボーダーTを選べば、いっそう洗練されたスタイリングが完成するだろう。ニット5万9000円(日本橋三越本店)


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