コーヒーと血糖値の意外な関係 睡眠不足で飲むと…

日経ヘルス

睡眠不足のときほど濃いブラックコーヒーを飲みたくなるものだが……。写真はイメージ=(C)Tomas Anderson-123RF
睡眠不足のときほど濃いブラックコーヒーを飲みたくなるものだが……。写真はイメージ=(C)Tomas Anderson-123RF
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どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの? 世界中で進む、“健康”にまつわる研究について、注目の最新結果をご紹介します。今回は「コーヒーと血糖値の意外な関係」について。みなさんが愛飲するコーヒーが体にどう影響するのか見ていきましょう。

熟睡できなかった朝の濃いコーヒーは食後の血糖値を高めやすい

睡眠不足のときに濃いブラックコーヒーを飲むと、食後の血糖値が高くなることが、英国の研究でわかった(Br J Nutr.; 124,10,1114-1120,2020)。

平均21歳の健康な男女29人が3つの条件下で経口糖負荷試験(OGTT)を受けた。OGTTは75gのブドウ糖が含まれた飲み物を飲んで、その後採血をして血糖の変化を見るもの。

1つは、通常の睡眠(23時から翌7時まで就寝)を取り、白湯を飲んだ後でOGTTを受ける(対照群)。2つめは、就寝時間は同じだが1時間ごとに5分間起きるという断続的な睡眠の後に白湯を飲んでOGTTを受ける。3つめは断続的な睡眠を取り、濃いブラックコーヒー(約300mgのカフェイン含有)を飲んだ後でOGTTを受ける。3群とも白湯ないしはコーヒーを飲むのは、OGTTの30分前に設定した。

その結果、血糖値と血中インスリン濃度は、通常の睡眠か断続的な睡眠かでは変わらなかったが、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群ではどちらも高くなった。血糖値のピークが、対照群では8.20mmol/L、断続的な睡眠群は8.23mmol/Lだが、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は8.96mmol/Lで有意に高かった[注1]。インスリン濃度のピークは対照群が265pmol/L、断続的な睡眠群は235pmol/L、そして断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は310pmol/Lだった。またOGTT開始から120分間の血糖値を面積で表すAUCという数値で見ると、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は対照群に比べて約50%増加していた。

カフェインが筋肉への糖の取り込みを阻害し、さらにカフェインと睡眠障害によって血糖値を上げるホルモン(コルチゾール)が上昇して、血糖値の上昇につながったと研究者らは説明している。

[注1]「mmol/L」は血糖値の国際単位。日本での血糖値の単位(mg/dL)にはmmol/L×18で換算する。

(文 八倉巻尚子=ライター)

[日経ヘルス2020年2月号記事を再構成]

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