持ち運びは余裕だが、バッテリー駆動時間はそれなり

本体重量は、キッチンスケールによる計測で972グラムだった。14インチモデルとしては非常に軽いが、手元にあるエイスーステック・コンピューター(ASUS)のExpertBookは800グラム台なので、ずいぶん見劣りする。だが、VAIO Zは冷却構造など重量がかさむパーツを採用して、性能アップに取り組んでいる。そもそも最軽量を狙った製品ではない。「余裕で持ち歩けるが最高の性能」というスタンスなのだ。

バッテリー駆動時間はカタログ値で34時間だが、これはフルHD(1920×1080ドット表示)のディスプレーを選んだからだ。高精細の4K(3840×2160ドット表示)を選ぶとカタログ値で17時間と半減する。

実際に手に入れて使ってみると、僕の使い方では10時間台後半だろうと思われる。これは、メーカー発表の動画の連続再生時間(18時間)に近い。やはり、4Kを選択しなくて正解だったと思っている。

重量は900グラム台後半だ
付属のACアダプターはコンパクト
コネクター部分の形状が工夫されていて、片手で抜き差しできる。左右両側から充電できるのがよい

入力は合格点、高価すぎるが納得

キーボードは配列がよく、ストロークを1.5ミリ確保しているので打ちやすい。というより、打ちづらかった1.2ミリから「ようやく妥協できるタイプ感に戻った」と思っている。

タッチパッドはサイズが大きく、左右のクリックボタンもしっかり採用している。こちらも非常に使いやすい。

購入して手元に届き、1週間ほど使っているが、満足度はかなり高い。もちろん、38万円ほどもするパソコンは高すぎる。だが、例えるならスポーツカーや高級な機械式時計のようなものだ。スポーツカーを選ぶ際には、コストパフォーマンスより優先するものがあるだろう。腕時計も正確なのはデジタルだが、機械式時計にあこがれる人は多い。

パソコンの利用年数は徐々に延びており、今や6~7年は当たり前に使える。この間、カーボンボディーを持ち歩く満足感が得られるわけだ。

ディスプレーを開くと後ろ部分がせり上がってキー入力しやすい角度になる
キーボードは配列がよい
電源ボタンが指紋センサーを兼用している
戸田覚
1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。
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