若い家族向け新ルンバ 上位機並みの吸引力で2DK対応

ルンバシリーズのラインアップを補完するルンバi3/i3+
日経クロストレンド

アイロボットジャパン(東京・千代田)は2021年2月26日、若いファミリー世帯をターゲットにした新製品「ルンバi3/i3+」を発売した。価格はi3が6万9800円(税込み、以下同)、「クリーンベース」付きのi3+が9万9800円。同社が展開するサブスクリプションサービスにも両モデルを追加するとのこと。

2つの売れ筋の隙間を埋める新製品

アイロボットジャパンの「ルンバi3/i3+」は、高性能かつロボット掃除機としては低価格な新製品。i3は本体のみのモデルで、i3+は本体のごみを自動で取り込む「クリーンベース」が付属するモデルとなっている。

ルンバシリーズの売れ筋は上位モデルの「ルンバi7/i7+」と下位モデルの「ルンバe5」だが、両モデルの間には性能面・価格面で約2倍の開きがある。そのため税込み価格が10万円を超えるi7/i7+では高すぎる、フロア全体の掃除に向かないe5では不満と感じる層が存在したという。現在は販売終了となっている「ルンバ900」シリーズに代わって、その隙間を埋めるのがi3/i3+だ。

アイロボットジャパンではe5をワンルームマンションなどに住む単身家庭もしくは共働き家庭向け、i7/i7+を就学児やペットのいる、広めの家に住んでいる層向けと位置づけている。i3/i3+のターゲットは、2DK程度の家に住む若いファミリー世帯だ。

ルンバのラインアップと製品特徴。ルンバi3/i3+の吸引力は、ルンバ671を基準としたときの約10倍と、ルンバi7/i7+に匹敵する

上位モデルと異なり、i3/i3+はフロアをマッピングする機能を搭載していない。しかし、複数のセンサーを組み合わせることで2DK以上の間取りにも対応したとのこと。また、掃除中に狭い場所に潜り込んで立ち往生してしまうのを防ぐリアクティブセンサーテクノロジーや、上位モデル同様、充電状況などが分かるライトリングも搭載した。

従来のルンバとは趣の異なるデザインもi3/i3+の特徴で、本体の基本カラーは黒からグレーになり、メタル調だったテクスチャーは指紋の付きにくいファブリック調に変わった。アイロボットジャパン プロダクト&マーケティングストラテジー スペシャリストの藤田佳織氏は「日本を含めた各国で実際に自宅に伺い、どのような家に住んでいて、どういった家具が好きかといった調査を実施した。その結果を基にインテリアになじむデザインや色を選択した」と新デザインへのこだわりを強調した。

アイロボットジャパンではルンバや床拭きロボット「ブラーバ」を試用できるサービス「ロボットスマートプラン+」を展開しており、新製品のi3/i3+もラインアップに追加した。「おためし2週間コース」の場合の料金は、i3が2980円、i3+が3980円。3年契約の「あんしん継続コース」の場合はi3が月額2180円、i3+が月額3080円。また抽選で計1万人に「おためし2週間コース」を無償で提供する「掃除を手放す体験キャンペーン」も実施している(2021年5月19日まで)。

「掃除を手放す体験キャンペーン」の抽選は期間中に2000人ずつ5回行われるので、どのタイミングで申し込んでもいい(画像はアイロボットジャパンのホームページ(HP)より)

ルンバの国内出荷台数は21年2月現在で400万台を超えており、21年2月10日(日本時間)に米アイロボットが発表した決算報告によると、日本市場は前年比20%増(20年通年)に達したという。日本市場におけるルンバおよびブラーバの全国世帯普及率は約7.2%とのことだが、コロナ禍による巣ごもり需要でロボット掃除機も販売数が伸びている。アイロボットジャパンが目指しているのは「2023年までに普及率10%」だ。

(ライター 堀井塚高、写真提供 アイロボットジャパン)

[日経クロストレンド 2021年02月25日の記事を再構成]

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