サイズ表記はまちまち 必ず試着を
――ミリタリーアイテムは生産された国や年代によってサイジングがまちまちな印象です。一般的なブランドが手がけるアイテムに比べても着こなすのが難しく思えます。
「お店でもよく相談されるのは、トップスのサイズ感ですね。もし迷ったら普段はいているパンツの太さを目安に判断するといいですよ、と提案しています。太めであれば少し肩が落ちるくらいのゆったりとしたサイズ、細めであればジャストサイズを選ぶのがいいでしょう。特に大人の男性にとってはサイズ感が肝なので、必ず試着をしつつ、スタッフと相談しながら選びましょう」

――その目安があれば失敗しにくそうですね。カジュアルなコーディネートに取り入れるにはどうすればいいでしょう?
「粗野な印象を与えるアイテム同士の組み合わせは避けましょう。例えば、ダメージの入ったデニムパンツにカーキのミリタリージャケットといったような組み合わせです。それよりは上品な色のボトムスやコットン素材のニットと合わせたりするのがいいでしょう」
スウェーデン軍のジャケットは都会的 シャツとマッチ
――今回はコーディネートを3組用意してもらいました。まずはカモフラージュ柄のジャケットを使った着こなしです。アイテムについて詳しく教えてください。
「スウェーデン陸軍のジャケットです。カモフラージュ柄というと少しやぼったいイメージがありますが、こちらはスタイリッシュで取り入れやすいです。防水性や湿気を逃がす透湿性など、機能性も現代のアウトドアウエアとほぼ同等です。着丈が短く、シルエットがすっきりしているので都会的な印象です」

――スウェーデン軍というチョイスがユニークですね。
「実はミリタリー好きの間では、ファッション性が高いことで注目が集まっています。また、米軍や英軍のものと比べて安く手に入れられるので、初めて挑戦するのにも適していますよ」
――コーディネートでは、どんな点を意識しましたか?
「ジャケットがカジュアルなので、シャンブレー素材のボタンダウンやオフホワイトのパンツといった品のいいアイテムを選んでバランスを取っています」
――春らしい色使いが爽やかですね。シューズはBLUNDSTONE(ブランドストーン)のブーツです。
「素材が革で、適度にドレッシーな印象があるため選びました。ジャケットと同じく防水性が高いので、春先や梅雨どきの雨にも対応できます」

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