――大会ではどんな成績だったのか。

田中 僕は予選で落ちちゃいました。

松本 19年の物理チャレンジで全国12位に入って日本代表の候補にまでは残ったのですが、最終選考で5人に絞られる段階で落ちてしまいました。

小林 20年の物理チャレンジに出ましたが、予選で落ちました。

宮崎 過去3回物理チャレンジに挑戦して、20年のリポートはまあまあの評価をいただきました。次がラストチャンスになるので、全国に行きたいなと思います。

――物理部の醍醐味は何か。

宮崎 大会の前に部内で発表会みたいなことを行ってそこで先輩たちの話を聞いて刺激を受けることもありますし、さらに上の卒業生にはすごい成績を残したひともいて、そういう先輩の話を聞いたりするのが楽しいですね。

田中 この部活のいいところは、みんなが全国大会や世界大会に行こうと思ってそれぞれに主体的に取り組んでいることですね。お互いに刺激を与え合っています。それと、遅くまで学校に残ってみんなで事前課題の実験に取り組んでいるときなんかは、「男子校の僕たちにとっての青春ってこれなのかな?」なんて感慨に浸ることもあります。

松本 物理そのものの魅力として、現象に対する新しい見方が得られることが挙げられると思います。また、大会に出ることで他校とのネットワークができるのが僕にとってはうれしいですね。

小林 教科書に書いてあったり問題に出てきたりしたことを実際に自分で実験してみるのが好きです。

――逆に物理部の問題点は何か。

宮崎 僕はバスケ部と兼部していて、毎回部活に参加できるわけではないので、結局自分で問題集をやるという自学スタイルになってしまうことですかね。

田中 部員が少なくて後輩の指導にまでなかなか手が回らないことですかね。いま実際に活動しているのは、中高を合わせても10~15人です。

――今後の目標は何か。

宮崎 いまから準備して、最後の物理チャレンジで、せめて全国大会まで行きたいと思います。

田中 すでに物理部は引退したのですが、まだ大学の進路を決めていません。もともとは医学部を目指していたのですが、物理部に参加することでもう一つの選択肢が見えてきたところです。

松本 物理系の学部に行こうかなと思っています。そのなかでさらにどんな専門分野を選ぶかは大学に入ってから決めようかなと思っています。

小林 国際物理オリンピックには行きたいですね。将来は英語を勉強して、海外に行って、宇宙飛行士になりたいと思っています。

「科学の甲子園」全国大会に出場したときの作品

化学部も各種大会の上位入賞

活躍しているのは物理部だけではない。化学部も、19年に「科学の甲子園」全国大会に出場し、18年には国際化学オリンピックで銅メダルを獲得した強豪だ。実は化学分野は物理分野に比べて母集団が大きく、上位入賞が難しいという事情もある。浅野航さん(高2)と土屋亘正さん(高2)に聞く。

――普段はどんな活動をしているのか。

浅野 部員がそれぞれに興味をもっているテーマについての実験を持ち寄ってみんなで実験します。

土屋 中3から高2くらいの部員は化学グランプリにも出ます。でもそのために部活をしているというよりは、一応出てみるかくらいのモチベーションですね。

――どんな実験をしているのか。

浅野 水溶液中の塩化物イオンの量を測る実験をやっています。

土屋 僕はBZ(ベロウソフ・ジャボチンスキー)反応という現象のしくみを調べています。

――BZ反応のしくみは化学の本やインターネットを調べればきっとわかりますよね。でもあえて答えを見ないで自分で突き止めたいということですか。

土屋 はい。

次のページ
軽々と顧問を超えていく部員たち