ノイズマスキングサウンドで周囲の音が気にならない

Bose Sleepbuds IIは、ノイズマスキングサウンドを聴けるのが特徴だ。車の走行音や話し声などが聞こえる周囲の環境に合わせて、周波数を自動調整した音を流すことにより、脳が不快なノイズを認識しないようにしてくれる。試しに、テレビをつけた状態で使ってみると、環境音が流れて音が気にならなくなる。オフィスで使っても、耳に残るのは環境音が中心で、スタッフの話し声や外を走る車の音は、若干聞こえる程度で気にならない。

最初は不思議な感覚になるが、確かにリラックスできて眠りやすくなり、目覚めも悪くない。僕は普段眠れなくて苦労するほうではないため、毎日使うかは分からないが、生活リズムが乱れて寝付きが悪い日や、時間がないけどサッと眠りたいという日には重宝しそうだ。

専用のスマホアプリ「Bose Sleep」では、ノイズマスキングサウンドだけでなく、波や雨音などのヒーリングサウンドを流し、アラームもセットできる。音が完全に聞こえなくなるわけではないので、周囲の呼びかけにも応じられるし、他のスリープトラッキングアプリとの併用も可能だ。

専用アプリで音楽を流せる。アラームのセットも可能

睡眠の質を改善するデバイス 利用シーンは意外と幅広い

睡眠の質を改善するデバイスの需要や関連製品は今後も増えていくだろう

睡眠の質は、仕事の生産性にも影響すると言われている。関連デバイスの需要は、今後も広がっていくだろう。利用シーンも意外と幅広そうだ。周辺が静かな家でも、一緒に寝ている家族のいびきなどに悩まされている人には役立つだろう。また、オフィスや移動中の車内など、周りの音がうるさい環境で、少しだけ昼寝をしたいというときにもうれしい。周囲の音が気にならなくなるので、カフェなどで作業に集中したいときに使うのもアリかもしれない。

ただ、3万3000円という価格は若干気になるところ。音楽が聴けるわけではないので、効果を実感できないと用途がなくなってしまう。毎日お酒を飲まないと眠れないような人が、この製品で改善できるなら安い買い物だろう。だが、たまにしか必要なかったりする人にとっては、価格がネックになりそうだ。90日間の返品・返金保証プログラムがあるようなので、気になる人は実際に試した上で判断するとよいだろう。

津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)

(構成 藤原達矢=アバンギャルド、写真 渡辺 慎一郎)

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