藤士:あります。コツは違う値動きをする資産に分散することです。値上がりするものと値下がりするものを組み合わせればお互いに値動きを打ち消しあって値動きが安定、つまりリスクを減らすことが期待できるのです。

磨音:違う値動きをするものって、いったい何があるんですか?

藤士:一般的には株式と債券がよくいわれています。さらに、対象の国や地域が変わることでも値動きは変わります。値動きの違いを実際に見てみましょう。図1は過去20年で最も値が動いた時期の2007年を100としています。まずは、グラフの各資産の動きのラインを目で追ってみてください。

磨音:株式は、ここまで大きな値動きなんですね! 国内株式も外国株式も、09年あたりには当初の半分を大きく下回るまで下がっています。それだけでなく、15年ごろや20年にも大きく……直近の高値に比べ30%くらい下がってますね。

藤士:だからこそ、短期間の運用は避けたいところです。例えば、5年程度の運用期間では株式はできるだけ組み込まないほうがよく、10年程度でもその人のリスク許容度次第では避けたほうがよい場合もあります。

磨音:確かに運用期間が短いと、下がったところで終わってしまうかもしれませんし、どちらに転ぶかのギャンブルみたいになりそうですからね。

藤士:では、債券の値動きはどうでしょう?

磨音:国内債券は株式に比べると値動きはないも同然と言ったら言い過ぎでしょうか。でも、外国債券の値動きは、株式と国内債券の中間という感じですかね。ただ、例えば07年から08年は株式と違う動きですが、その後は同じ方向に上がったり下がったりしている期間が多いですかね?

藤士:そのように外国債券が外国株式と同じ方向に動いているのは主に為替の影響です。

磨音:為替って、円高、円安っていうアレですね。海外旅行が好きだから、為替は結構チェックしています。円高だと、現地でのお買い物に気合が入ります。

藤士:ただ、投資信託の価格は日々変動していますので、購入後も為替の影響を受けて、円安になれば値上がりする半面、円高になれば値下がりする傾向があります。

磨音:外国のものを運用対象とするなら、為替も意識しないとですね。