富裕層がこれまで高級外食に出かけていたけれども、家に出張シェフを呼ぶようになるかもしれません。路面店がどんどん閉店しているように私たちは感じますが、これまでとは違う業態のお店が新たに入居していたりします。家賃などの条件が変わって、今まで出店できなかった人たちにもチャンスが出ているようです。

地盤沈下ではなくニーズがシフト

日本経済については、全体が地盤沈下しているのではなく、ニーズがシフトしているのではないか、と私は考えています。日本という国全体の経済の総量全体が減っているわけではないと思います。

一時給付金の支給などで、国のバランスシートは傷んでいるでしょう。でも、会社員の中には給与に影響がなく、給付金でむしろバランスシートが改善した、という人もいるかもしれません。全部が全部ダメなのではなく、ゆがみが出ているのではないでしょうか。これに合わせて、人の生活やビジネスの仕方が変わりつつあるのが現在ではないか、と考えています。

全部がダメではなく、需要が盛り上がっている分野もあるはず

米国では最近、ホームインプルーブメント(home improvement)、住まいの環境を改善する分野が伸びていると聞きました。DIYのようなものも含みますが、家具を買ったり内装を変えたりといった分野で需要が盛り上がっているようです。日本でも在宅勤務が増えて、ホームオフィス向けに机を買ったり、椅子やライトを購入したり、植物などグリーン関連の購入が増えたりしていると聞きました。

よく目をこらせば、全部の業種が新型コロナで経営が苦しくなっているのではなく、需要が伸びているところもあるはずです。

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