子にも役立つ洗顔の正解 洗うタイミングや水温は?

日経DUAL

子どもにも役立つ洗顔のコツとは?(写真はイメージ=PIXTA)
子どもにも役立つ洗顔のコツとは?(写真はイメージ=PIXTA)
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子どもと一緒にお風呂に入ると目を離せず、きちんとメイクを落としたり、丁寧に洗顔したりする時間が取りにくいもの。しかもクレンジング剤はオイルにジェル、洗顔料もせっけんからクリームタイプまで幅広く、何をどのように使ったらいいか迷ってしまいますね。だからこそ、正しいやり方や商品の特徴を知って、クレンジングと洗顔の効率をアップしましょう。後半は子どもにも役立つ洗顔のコツを紹介します。

クレンジングと洗顔は役割が異なる

皆さん、こんにちは。コスメコンシェルジュの小西さやかです。

最近はマスクをしたままだからメイクも薄めだし、しっかりクレンジングと洗顔をしないまま寝てもいいかも……と考えている人がいたら、要注意! メイクが肌に残ったままだと汚れが毛穴に詰まってニキビの原因になったり、色素沈着を起こしてシミやくすみの原因になったりします。肌にトラブルがあっては、せっかくのメイクも映えません。丁寧なクレンジングと洗顔は「メイク&スキンケアの基本のキ」です。

ところで皆さん、クレンジングと洗顔の違いをきちんとご存じですか?

クレンジングと洗顔、役割の違いを意識している? (写真はイメージ=PIXTA)

クレンジングがメイクや油脂汚れを落とすものであるのに対し、洗顔は肌に付着した不純物や酸化した皮脂、クレンジング剤の残りなどを洗い流すものです。クレンジングは1日の終わりにメイクを落とすために使うケースがほとんどだと思いますが、洗顔は1日の終わりだけでなく、朝起きたときにも大切といわれています。最近は「ダブル洗顔不要」というアイテムも増えていますが、クレンジングと洗顔を別々に使うシーンもあるため、今回は、それぞれに分けて詳しく説明しますね。

まずクレンジングです。クレンジングのタイミングは、「お風呂に入る前」という人が多いかもしれませんが、実は湯船につかり、温度と湿気である程度毛穴が開いてからのほうが、メイクは落ちやすくなります。最近では塗れた手や顔でも使えるクレンジング剤もあるので、ポンプタイプのものなどを浴室内に1本置いておくと、手軽にメイクを落とせます。

では、どんな商品を選べばよいのでしょうか。

肌の悩みに応じて適したテクスチャーがある

クレンジング剤はコスメのなかでも特にバラエティー豊かで迷ってしまいますよね。私自身は肌の状態や気分に応じて、数種類を使い分けています。

実はクレンジングは「汚れを落とすだけのもの」ではなく、「肌を整えられる」アイテムでもあるのです。肌の悩み別に、適したタイプがあります。

【毛穴の詰まり・汚れ】

毛穴の奥まで入り込み、汚れを落とすオイルタイプのクレンジング剤がおすすめ。小鼻周りの角栓が気になる場合は、5秒ほど指で円を描くようにクルクルとマッサージすると、表面の小さな角栓なら取れることがあります。

【ニキビ】

ニキビが気になる人は、油分の多いクレンジング剤を使うと、肌に油膜が残った場合にニキビが悪化する恐れがあります。油分が入っていない水溶性のジェルタイプやリキッドタイプを使うのがおすすめです。

【乾燥】

オイルタイプなどの強力なクレンジング剤を使うと、さらに乾燥が進む場合もあります。メイク汚れを落としつつ、肌のハリや弾力をキープしてくれるクリームタイプを選びましょう。クリームタイプはマッサージ剤として使うこともできます。ただし、長時間のマッサージは皮脂を取りすぎ、かえって乾燥しやすくなるので、数十秒にとどめましょう。

また、リラックスしたいときには、最初は固形で、肌に乗せるとオイル状にとろけるバームタイプがいいでしょう。香りの良い商品が多いため、私もリラックスしたいとき、癒やされたいときに使っています。

テレワークが多い今、「メイクをせず、塗っているのはUVカット乳液だけ」という人もいるかもしれませんね。最近は洗顔料だけで落ちるウオータープルーフのUVカット乳液もあり、クレンジング+洗顔のダブル洗顔をすると皮脂を取りすぎてしまう場合があります。一方で、日焼け止めの中には、クレンジング剤を使わないと落ちないものも。説明書きをよく読んで、クレンジングの必要の有無を見極めましょう。

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水温、泡立て方…意外に知らない洗顔の正解