どなたにとっても、怒濤(どとう)の変化にもまれまくったこの一年。すっかり慣れたテレワーク生活ですが、家族、恋人と過ごす時間が今まで以上に多くなったのも、そう今年。いままでは“帰る場所”であった家が“居る場所”になったことでat homeの重要性を多くの方が実感したことでしょう。
そんなこんなで、迎えたクリスマス。いつもであればドレスアップして行幸通りをウキウキと歩きパーティー会場に向かっていた丸の内の女性たちも、今年はやはりat home。「……何のケータリングがいいかしら」と、食卓で喜ぶ彼の顔を妄想したりいたします。
こんな時だからこそ心を打つプレゼントを
そんな時、まさか手ぶらは、ご法度であることは、壮年の男性ならば察しのつくおはなし。年に一度、妻や彼女への「クリプレ(クリスマスプレゼント)」という年貢を納めなければ、好感度も心穏やかな新年も夢のまた夢、というのはその経験値でご理解いただいているかと拝察します。
「うーん、でもいつまでたっても苦手なんだよなあ、女性へのプレゼントとか……」とは、いく人ものお代官様に年貢を納め続けたダーリンのセリフ。女性モノは好みがいまひとつ分からない、しかも店頭で選ぶのがなんだか気恥ずかしい、だったらリクエストをもらったほうが楽というのが日本男性の正直なところではないでしょうか。
けれど、今年は家族や恋人の大切さをあらためて感じた年。ひとつ頑張ってサプライズプレゼントを用意してはいかがでしょう。リクエストしたものをいただけるのはもちろんうれしいですが、想定外の気の利いたプレゼントは、もっとうれしいもの。
「……ちゃんと考えてくれてる……」
そういった実感を女性に与えられるのがサプライズプレゼントの偉大さなのです。
「わかった、じゃあサプライズね」とばかり、また丸の内かいわいで海図のない旅をしようとするダーリン。そのフットワークは敬意に値しますが、今の女性の気分は、コロナ前とは違うもの。
彼女たちもやはり改めて家族や恋人など身近な人のありがたみを感じたはず。そんな気分にのった女心に適切に響くものが、ずばり今年の正解。理想は二人で楽しめて絆が深まり、かつスタイリッシュな趣味も感じさせるプレゼントではないでしょうか。

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