小さい画面に慣れないことも

小さなiPhone 12 miniの良い面を挙げてきたが、1つ気になることもあった。最近は5.8インチのiPhone 11 Proや、6インチ台のディスプレーを搭載するスマホを主に使っていたので、iPhone 12 miniを試してから最初の数日は小さな画面に慣れなかった。年齢のせいで視力全般が衰えていることもあるのだが、文字が若干読みにくく、画面に表示されるアイコン選択をしくじることも最初の頃はあった。大きめのスマホからiPhone 12 miniへの乗り換えを検討しているなら、購入前に実機に触れ、ウェブ閲覧などで文字がストレスなく読めるか、ソフトウエアキーボードを無理なくタイピングできるかなどを確認することをお勧めする。

左は6.1インチディスプレーのiPhone 12。右がiPhone 12 mini
iPhone 12 mini(右)はソフトウエアキーボードがやや窮屈に感じられて、慣れるのに少し時間がかかった

YouTubeなど動画を快適に見たいのなら、画面の大きなスマホが適しているかもしれない。しかし、iPhone 12 miniが持つハンディーサイズの使い勝手の良さに、「ビジネスツールとしてのスマホ」が本来あるべき洗練された姿を見た気がする。最新チップを搭載し、ビジネス用途で何のストレスも感じないほどのハイスペックな点も心強い。

このようなハイスペックで小型のiPhoneが、シリーズとして今後定着するかどうかはiPhone 12 miniの売れ行きにかかっていると言っても過言ではない。

米国や欧州の国々では、コンパクトサイズのスマホが日本ほどはやらないとも聞く。だが、これまでゲームや動画視聴などエンターテインメント側のニーズもあって大型化してきたディスプレーと本体の在り方をいったん見つめ直し、ビジネスツールとしての機動性と高性能を重視したスマホとしてiPhone 12 miniが評価されれば、海外でも大きなヒットを飛ばすかもしれない。

MagSafe対応の革製カードケース「レザーウォレット」を背面に装着。iPhone 12 miniの横幅にジャストフィットするのでスマホが持ちやすくなる

(文・写真 山本敦)

[日経クロストレンド 2020年11月20日の記事を再構成]

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