エプソンの定番A4複合機 1万~3万円台の3モデル比較

日経PC21

前回、昨今のプリンターの進化と選び方のポイントを解説した。今回はセイコーエプソンのプリンター複合機を見ていこう。家庭向けの「カラリオ」シリーズでは、A4対応モデルでハイエンドの「EP-883A」、スタンダードの「EP-713A」、エントリーの「EW-452A」などを取りそろえる。

「Colorio EP-883A」●実売価格:3万6000円●用紙サイズ:カード/名刺~A4●自動両面印刷:はがき/レター/B5/A4●スキャナー(解像度):フラットベッド型(1200×4800dpi)
「Colorio EP-713A」●実売価格:2万1000円●用紙サイズ:L判~A4●自動両面印刷:なし●スキャナー(解像度):フラットベッド型(1200×2400dpi)
「Colorio EW-452A」●実売価格:1万1000円●用紙サイズ:カード/名刺~A4●自動両面印刷:はがき※/レター/B5/A4●スキャナー(解像度):フラットベッド型(1200×2400dpi) ※対応ソフトが必要

ここでは売れ筋である3万円台のハイエンドモデル、性能と価格のバランスに優れた2万円台のスタンダードモデル、とにかく出費を抑えたい人に向く1万円台のエントリーモデルという3種類を買い替え候補として選定していく。

ちなみにカラリオシリーズにはA3用紙対応のプリンター複合機が選べるほか、カラリオとは別の「エコタンク」シリーズとして大容量インク対応も展開。今年は写真品質にこだわった高画質モデルもエコタンク仕様を用意し、ラインアップの幅を広げた(図1)。

図1 家庭向けのカラリオシリーズと、大容量インク搭載の「エコタンク」シリーズなどを展開するセイコーエプソン。主力のA4対応はラインアップが手厚く、A3対応は継続の1モデルのみ。大容量インク対応は、今年から高画質モデルにも採用された

大容量インク対応モデルは、本体の実売価格は高めだが、その分、印刷コストは通常のA4対応機の4分の1以下と安い。仕事で印刷枚数が増えるなら、検討の余地ありだ。またスキャンを多用するなら自動原稿送り装置(ADF)搭載で、実売1万円台後半の「EW-M530F」も狙い目だ(図2)。

図2 「EW-M752T」は、図1でも紹介した大容量インク対応の標準モデル。印刷コストは通常モデルの4分の1以下だ。「EW-M530F 」は、実売1万円台後半というビジネス向けの低価格複合機。ADF 付きでA4文書なら一度に30枚まで連続で読み取れる。ファクス機能も搭載

今回は、最初に紹介したA4対応複合機に絞り、価格帯別の3製品で使い勝手や機能を比較した。まずは本体サイズ。こちらは図3の通り、収納時はハイエンドのEP-883Aが一番小さい。利用時でも、EP-883AとEP-713Aは背面を壁に付けて使えるため、設置スペースを抑えられる。

図3 収納時と実際に給紙&排紙トレイを開いた利用時の本体サイズを3製品で比較。「EP-883A」は幅と奥行きがほぼ同じでコンパクト。重さは下位モデルほど軽量だ。上位2モデルが背面給紙なし、もしくは小型トレイなので壁にピタッと付けた状態で利用できる

エントリーのEW-452Aと上位2モデルで差が大きかったのは、印刷速度(図4)。特に写真印刷は大差がついた。オフィス文書の印刷では写真ほどの差はないため、文書しか印刷しないと決めればEW-452Aでもストレスは少ない。インクは上位2モデルが6色で、EW-452Aは4色。印刷コストで比較すると、EP-883Aが若干安くなる(図5)。

図4 L判光沢紙に写真を5枚、A4光沢紙に写真を1枚、A4普通紙(カラー)にオフィス文書を5枚印刷する所要時間を計測。写真印刷は上位2製品が横並びで高速だが、それらに対し下位モデルの「EW-452A 」は2倍以上も遅かった。一方、オフィス文書は写真ほど差がない
図5 インク数はEP-883Aと「EP-713A」が6色。下位モデルのEW-452Aだけ4色。インクカートリッジの形状は、3モデルとも各色単位の独立型だ。メーカー公称の印刷コストはEP-883Aが最安。同じ6色インクのEP-713Aは、逆に一番印刷コストが高い。なお、価格はすべて税別
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