ベンツEクラス 内外装に磨き、日本初登場のARナビも

2020/12/13
内外装デザインに磨きをかけ安全装備も改善した「メルセデス・ベンツEクラス」(写真:花村英典、以下同)
内外装デザインに磨きをかけ安全装備も改善した「メルセデス・ベンツEクラス」(写真:花村英典、以下同)
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デビュー4年目のビッグマイナーチェンジで、内外装デザインに磨きをかけると同時に安全装備も大幅にアップデートしたという「メルセデス・ベンツEクラス」。エントリーモデルに位置づけられる「E200スポーツ」に試乗し、その出来栄えを確かめた。

外観に大きくメスが入る

2016年に登場した現行型W/S213は、Eクラスと名乗りだしたW/S124から数えて5代目となるモデルだ。およそ4年を経てビッグマイナーチェンジが施された。メルセデスはW/S124を20世紀型Eクラスの完成形と位置づけており、W/S210以降は、21世紀型Eクラスの完成形に向けて歴史を積み重ねているというわけだ。

2020年9月10日に日本導入が発表された「メルセデス・ベンツEクラス」のマイナーチェンジモデル。今回は、1.5リッターエンジン搭載の「E200スポーツ」に試乗した

世界のプレミアムミディアムセダンの指標となるだけに、マイナーチェンジといえども変更箇所は多岐にわたる。特に21世紀型Eクラスは、マイナーチェンジで意匠を大きく変更する傾向がある。生産技術の進化によってそれが可能となっているわけだが、停滞は衰退と同じといわれ、変化のスピードが求められる時代だけに、Eクラスとて安穏とはしていられないのだ。

試乗車はE200スポーツだった。エクステリアではAMG由来の底辺がワイドな台形のダイヤモンドグリルを標準装備し、バンパーはAウイングデザインとなった。

ヘッドランプには「マルチビームLEDヘッドライト」を採用。二重まぶたのようにも見える上部に配されたLEDポジショニングランプが特徴的だ。リアコンビネーションランプもLEDで、横長のトランクリッドをまたぐ2ピース構造になった。これだけでも外板の変更箇所がいかに多いかがわかる。

3代目「CLS」から採用が始まった、新世代メルセデスデザインの流れをくむフロントフェイス。前走車や対向車のドライバーを眩惑(げんわく)させることなく広範囲を照射する「マルチビームLEDヘッドライト」を「Eクラス」全車に標準装備する
リアコンビネーションランプは、従来の台形フォルムから横長のデザインに変更された

人間工学にのっとったステアリング形状

インテリアではダブルスポークのスポーツステアリングホイールに目がいく。発表会でインテリアデザインを統括するハンス・ピーター・ヴンダリッヒ氏がこのスポーツステアリングと標準モデルに採用されているラグジュアリーステアリングについて、「約30年間、ステアリングホイールのデザインに携わっているが、この2つはメルセデス史上最も美しい」と述べており、実物も非常に印象的なものだ。

エアバッグ部のコンパクト化が実現したことで、可能となったデザインである。右スポークにはコックピットスクリーンの、左スポークにはセンタースクリーンの操作系を集約し、スワイプする動作でさまざまな機能を切り替えることができる。慣れてしまえば、ブラインド操作も可能。こうした人間工学にのっとったデザインはメルセデスらしい美点だ。

水平スポーク部分が上下に2分割された新デザインの「AMGスポーツステアリングホイール」は、「AMGラインインテリアパッケージ」に含まれるオプション。直感的に使えるスイッチの配置と立体的なデザインが特徴といえる
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