伝説の家政婦・志麻さんが解決 「家族ごはん」の悩み『志麻さん式 定番家族ごはん』より

“伝説の家政婦”としてテレビ出演も多いタサン志麻さん
“伝説の家政婦”としてテレビ出演も多いタサン志麻さん

「子どもはかわいい。仕事にやりがいを感じている。なのに、毎日がどうしてこんなにつらいのだろう」――。子育てと仕事を両立する人なら、そんなつぶやきが頭をよぎったことがあるはず。その悩みを解決するヒントは、「フランス流」にありました。“伝説の家政婦”志麻さんが実践するフランス流の子育てを、おいしいレシピとともに紹介しているのが、『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP)です。その中から、志麻さんの「家族のごはん」へのアドバイスと、ぜひ作ってみてほしいメインディッシュのレシピを紹介します。

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「レシピを知ってもらうだけでなく、『フランス料理ってこんなに簡単なんですよ』と伝えることで、料理が苦手だったり面倒だと思っていたりする人がラクになり、楽しいと思えるようになってくれるといいな、と思っています」

そう話すのは、タサン志麻さん。調理師学校で学び、フランスの三ツ星レストランで修業。日本のフレンチレストランの厨房で約15年間の経験を積んだ後、家政婦の仕事をスタートすると約半年で人気となり、新規の予約がなかなか取れないことから“伝説の家政婦”と呼ばれるようになりました。そんな志麻さんが子育て家庭に紹介したいのが、フランスの家庭料理だといいます。

「以前は、おいしくて素朴な、私が大好きな料理として紹介したいと思っていました。今はそれに加えて、『実はフランス料理って簡単だし、手間が掛からない。子育てしながら仕事をする、共働きの家庭にもぴったり!』と思うようになりました。それは、私自身が子育てしながら働くようになって実感していることだからです」

子育て家庭にフランス料理がおすすめの理由

なぜ子育て家庭にフランス料理がおすすめなのでしょうか。

「まず、下ごしらえは基本的に『塩』だけ。味付けがシンプルだからです」。フランス料理の場合、最初に肉や魚に塩をしてうまみを引き出し、最後に味見しながら塩で調えます。調理の段階ごとに少しずつ足すので、味も決めやすく、複数の調味料を使うよりも味がぶれないので、料理が苦手な人でも安定しておいしく作りやすいのです。

右の「ローストポーク」、実は調理には、塩・こしょうと水、油しか使っていません。ソースも、肉汁に水を加えて煮詰めるだけ。なのにレストランのような極上の味に仕上がります。

また、フランス料理は“ほったらかし調理”が多く、時間に余裕が生まれるのも利点。「煮込みやオーブン料理は調理時間は長いのですが、調理中は放っておけるので、その時間を家事や子どもの相手に充てることができます。フライパンを使う料理も、炒めるのでなく、素材を動かさずじっと焼きつけるので、その間に野菜を切ったり洗い物をしたりと、手際よくできます」

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