無印良品で選ぶ 着やすくきっちり、冬のテレワーク服

新型コロナウイルス禍でリモートワークが普及し、初めて迎える秋冬シーズン。夏の間はシャツ一枚のクールビズスタイルで何とかしのげたが、冬に向けてジャケットにネクタイがドレスコードの企業も多いこの季節に、どのような服装をするのが正解なのか。この秋に衣料品の大幅な価格見直しを行い、買いやすくなったアイテムも多い無印良品に、トップスを中心にお薦めを聞いた。

着替えることでオンオフ切り替え

「着替えることで、オンとオフに気持ちが切り替わるという人は多い。出勤しないとはいえ、部屋着のままで働くのは気持ちがゆるみがちです。だからといって、家の中でスーツというのも違和感がある。迷うお客様が多いという話をよく聞きます」。そう話すのは「無印良品」を運営する良品計画の衣服・雑貨部紳士MD担当の竹井徳氏。そこで秋冬のリモートワーク用の服装として、次のような服を勧めているという。

まずポイントとして挙げられるのが、同社が得意とする天然素材を使った、着心地がよくリラックスして仕事ができる服装を選ぶことだ。しかし、テレビ会議の画面に映ることなどを考えると、ひたすらラクなだけの服装はNGとなる。

無印良品では新型コロナウイルスの感染拡大以前から、スーツは販売していない。しかし竹井氏によると「特にメンズでは、ビジネスと今も密接に結び付いている服の文化を大切にして、きちんと見せられるジャケットを商品として残しています」とのこと。

今回、具体的なコーディネートを教えてもらった。1枚あるとオールシーズンで重宝しそうなのが、「洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」だ。

「洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」(1990円、税込み、以下同)と「軽量 ポケッタブルノーカラーダウンベスト」(2990円)を合わせて、トップスだけなら5000円以内でコーディネート可能

「洗いざらしの風合いを楽しむオックスフォードのシャツで、近所を歩いてもカッチリしすぎない。それでいてきちんと感があるので、着方によってはオン、オフ、両方の使い方ができる人気のシャツです」(竹井氏)

同社の綿衣料は、すべて100%オーガニックコットンを使った着心地のよさが特徴。オックスフォードのシャツというと生地が硬いイメージがあるが、触ってみると生地は厚手でありながら、やわらかいのがわかる。色は定番の白のほか、ダークネイビー、サックスブルーなど7色を展開している。

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テレビ会議でシャツがレフ板の代わりに