両機種ともAI処理で高度な撮影に対応

続いて、両社が力を入れているカメラを確認してみよう。背面のメインカメラはPixel 5が1220万画素/F値1.7の広角カメラと、1600万画素/F値2.2の超広角カメラの2眼構成である。これに対してiPhone 12も、1200万画素/F値1.6の広角カメラと1200万画素/F値2.4の超広角カメラの2眼構成となっている。

両機種のカメラはともに広角・超広角の2眼構成。いずれも基本性能はそこまで高いわけではないが、コンピューターによる画像処理で高度な撮影に対応している

どちらの機種もカメラ自体の性能だけでなく、人工知能(AI)技術などコンピューターによる画像処理を積極活用することで、簡単にきれいな写真を撮影できるよう力を入れている。どちらも逆光や夜景など、撮影が難しいシーンをきれいに撮影できる機能を搭載しており、これまでのスマホより幅広いシーンに対応できるようになったと感じる。

夜景を明るく撮影する機能は、コンピューター処理を活用した代表的な機能の一つ。こちらの写真はPixel 5の広角カメラで「夜景モード」を使って撮影した
こちらはiPhone 12の「ナイトモード」で撮影した写真。両機種とも暗い場所を明るく写し出せることがわかる

超広角カメラの視野角は、Pixel 5が107度であるのに対し、iPhone 12は120度と広い。どちらも超広角カメラにありがちな周辺部のゆがみは少ないので、より広い範囲を撮影できるという点ではiPhone 12のほうが優れている。

Pixel 5の超広角カメラで撮影した写真
iPhone 12の超広角カメラで撮影した写真。画角はこちらのほうが広い

一方、Pixel 5のほうが優れているのはズーム撮影である。Pixel 5はAI技術を活用し、最大7倍のデジタルズームでも画質の劣化を抑えて撮影できることが特徴の一つとなっており、同種の機能がないiPhone 12と比べ優位性を感じる。

Pixel 5のデジタルズームは最大で7倍。AI技術などを使うことで画質が粗くならないよう補正してくれるのがポイント
iPhone 12のデジタルズームは最大で5倍。AIによる補正もないことから、ズームに関してはPixel 5のほうが上と感じる

Pixel 5のポートレートライトは撮影後に変更する仕組み。ライトの角度や明るさなど細かな調整ができるものの、リアルタイムで確認しながら撮影できないのは惜しい

前面のフロントカメラに関しては、Pixel 5が800万画素/F値2.0、iPhone 12が1200万画素/F値2.2と、iPhone 12のほうが画素数が大きい。どちらもポートレートや夜景など、幅広いシーンの撮影に対応できるモードを備える点は共通している。

一つ大きな違いを挙げるなら、iPhone 12はポートレート撮影時にポートレートライト(ライティング)をリアルタイムに調整できるのに対し、Pixel 5はポートレートライトの変更は撮影後にする必要がある点だ。ひと手間かかるが、その分より細かい調整ができる。自分撮りにこだわる人はPixel 5、手軽さ重視ならiPhone 12といえそうだ。

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性能ならiPhone 12、Pixel 5は価格重視
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