リビオ東中野ヒルトップ 「駅近」のリセール価値PR今回の目利き 村田真氏

コロナ禍の影響で新築分譲マンションの小分け販売が目立つなか、第1期1次で分譲対象の半数以上となる52戸をまとめて売り出した強気の物件がある。

「リビオ東中野ヒルトップ」の完成予想図

日鉄興和不動産が主たる売り主となった東京都中野区の「リビオ東中野ヒルトップ」だ。JR中央・総武線の「東中野駅」から徒歩3分。山手通りに面した高台の約2700平方メートルの敷地で、地上18階・地下1階建ての高層棟と5階建ての低層棟が建設中だ。総戸数は136戸、竣工は2022年1月を予定する。売り主には伊藤忠都市開発が加わり、販売は伊藤忠ハウジングが担当している。

日鉄興和不は建て替えや等価交換で実績を積む準大手デベロッパー。この物件も旧耐震基準のマンションを10年がかりで建て替えた。地権者用の非分譲住戸(事務所1区画を含む)は42戸で全体の3割を占め、分譲対象は94戸に限られる。販売資料は23区内の新築分譲物件(09年度)の10年後の中古価格が「駅徒歩3分以内」や「総戸数100戸以上」だと新築時より1割以上高いというデータを掲げ、このマンションの「リセールバリュー」を強調する。

村田真氏

高層棟と低層棟は4階以下でつながり、エレベーターは3基ある。駅近なので、駐車場は機械式を含めて30台分、駐輪施設は257台分と、いずれも少なめの設定だ。94戸は2LDK(48~58平方メートル)と3LDK(64~77平方メートル)が中心。投資用の1Rや1LDKもある。住戸は二重床・二重天井で最大天井高2450ミリメートルを確保。ディスポーザーはなく、設備や仕上げの仕様は抑制されている。

9月上旬から始めた第1期1次販売では抽選住戸も発生し、その後の2次販売分の6戸も含め、10月中旬時点で58戸中52戸が成約見込みとなった。中心価格帯は8千万円台後半から9千万円台後半。平均坪単価は420万円。当初は「年内6割」の完売を目指していたが、好調な出足を受けて目標を「7割」に引き上げた。12月には第2期で10戸を売り出す予定だ。

(日経BP 日経クロステック編集 シニアエディター)

[日経産業新聞2020年10月29日付]

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