アウディQ3 エースの風格、広い荷室で走りは軽快

2020/11/8
フルモデルチェンジしたアウディの主力SUV「Q3」を試乗した(写真:花村英典、以下同)
フルモデルチェンジしたアウディの主力SUV「Q3」を試乗した(写真:花村英典、以下同)
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フルモデルチェンジで2代目となったアウディのCセグメントSUV「Q3」。ラインアップの中核をなすと目される「Q3 35 TFSIアドバンスト」を郊外に連れ出し、最新のシャシーやパワーユニットの出来栄え、ユーティリティー性をチェックした。

2つのボディースタイル

2005年秋に発表された初代「Q7」、2008年春に発表された初代「Q5」に続いて、Qの文字とひと桁の数字の組み合わせでネーミングされるアウディSUVラインアップの第3弾となったのが、「Q5」よりもひと回り小さいボディーをまとうことで“アウディ初のプレミアムコンパクトSUV”と銘打ちつつ登場した初代Q3だ。

Q5は北京、それから3年遅れとなったQ3は上海でと、お披露目の場はいずれも中国のモーターショーだった。昨今、さまざまなブランドがこぞってSUVに力を入れているのは、世界最大市場となって久しい中国が「特にこの種のモデルを好む」ということも大きな要因と考えられる。

かくして、もはや「ヒットは確実」という状況下で投入された初代のQ3は、兄貴分であるQ5と共に発売早々にしてQシリーズの中核といえる存在へと成長。ここに紹介するのは、そんな初代での成功をステップに初のフルモデルチェンジを行い、2代目となった新型である。

新型「アウディQ3」は2018年7月に、「Q3スポーツバック」は2019年7月に本国でデビュー。日本では2020年7月7日に2モデル同時に導入が発表された

実は、新たな燃費測定モード(WLTP)への対応などもあって、新型Q3の日本導入は、欧州での発表から2年ほどのタイムラグが生じていた。そうした時間が経過するなか、新たなバリエーションとしていわゆる“クーペSUV”といわれるボディー形状のQ3スポーツバックも登場した。

結果として日本では、2020年8月の導入開始時点で、従来型のイメージを強く残したQ3と前出のQ3スポーツバックという2モデルが同時にデビュー。相乗効果が期待できるという点では“結果オーライ”といえるかもしれない。

オクタゴン(八角形)をデザインモチーフとしたという「Q3」のインテリア。インストゥルメントパネルの形状や基本装備は「Q3スポーツバック」と共通となる
10.25インチの液晶ディスプレイを用いたデジタルメータークラスター「アウディバーチャルコックピット」を全車に標準装備。通常の速度/エンジン回転計(写真)のほか、ナビ画面を全面に映し出すなど表示を任意に切り替えられる

身近に感じるサイズと価格設定

よりスタイリッシュであることを売り物とする新バリエーションの追加を見越して開発されたゆえか、Q3のスタイリングは「従来型のイメージを強く踏襲した、正統的なSUVルック」という雰囲気が強い。Cピラー部分に小窓を食い込ませる特徴的な処理なども従来型と同様である。「代わり映えしない」とまでは言えないものの、安全策を選んだデザインという印象であることは確かだ。

「35 TFSIアドバンスト」には最高出力150PS、最大トルク250N・mを発生する1.5リッター直4ターボエンジンが搭載される。ガソリンエンジン車はFWDのみの設定
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