テーベにある墓の壁に描かれた、来世での狩りの様子。墓の主は、紀元前1350年ごろに生きていた第18王朝の高官ネバムン(BRITISH MUSEUM/SCALA, FLORENCE)
墓の装飾をするために壁の下処理をするエジプトの職人たち。漆喰を塗って表面をなめらかにし(左)、顔料を準備する(右下)。漆喰が乾いたらマス目を引き、原画をもとに絵を描く(HERBERT M. HERGET/BRIDGEMAN/ACI)
王家の谷にあるホルエムヘブ王の墓の未完のレリーフ。紀元前1292年ごろ(DEA/SCALA, FLORENCE)
紀元前1332~1319年ごろに建造されたサッカラにあるホルエムヘブの墓。作業途中の作品から制作のプロセスが見て取れる(AND W. FORMAN/BRIDGEMAN/ACI)
エジプト、ハワラで見つかった紀元1世紀の器に残る顔料(BRITISH MUSEUM/SCALA, FLORENCE)
エジプトの指導者たちは、自らの墓を飾ってくれる腕の良い画家に気前よく資金を与えた。写真は、第19王朝の王妃で、後にファラオとして自ら統治したタウセルトのために作られた第2玄室(ARALDO DE LUCA)
王妃の谷にあるラムセス2世の王妃ネフェルティティの墓の復元図。約3250年前に建てられたもので、「エジプトのシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれる。来世に到達するために必要な魔術儀式を描写した大量の絵画が残されている(ILLUSTRATION: 4D NEWS)
マルナで見つかったレリーフ。王妃ネフェルティティが長女のメリタテンを抱きしめてキスをし、アテン神からの光の祝福が2人に降り注いでいる(SCALA, FLORENCE)
漆喰の床の欠片に描かれた、リアリティーあふれる絵。ハスとパピルスの中にいるカモが見える(ERICH LESSING/ALBUM)
アマルナの宮殿からの出土品。堅苦しい伝統的な王家の肖像画との著しい対照が見て取れる。幼い2人の王女が、カラフルな絨毯(じゅうたん)やクッションに囲まれて楽しそうにおしゃべりをしている。英オックスフォード、アシュモレアン博物館(DEA/SCALA, FLORENCE)
古代エジプトの画家が使っていたパレットと顔料。エジプトの職人たちは、写真にある玄武岩のような重たい石を使って顔料を砕いて混ぜ、絵を描くためのさまざまな色を作っていた。カイロ、エジプト博物館(BRIDGEMAN/ACI)

(文 MAITE MASCORT、訳 北村京子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2020年9月21日付の記事を再構成]