生活改め体脂肪27→17% 「やまいの功名」あれこれ立川談笑

高座をつとめる立川談笑さん(2020年6月、東京都武蔵野市)
高座をつとめる立川談笑さん(2020年6月、東京都武蔵野市)

我が家のヘルスメーターによると、かつては27%もあった私の体脂肪率がこの9月の時点では17%と、肥満状態はすっかり解消したと言えそうです。体重でみると今年1月からだけでマイナス7キログラム。これで骨格筋率が37%ですから、脂肪は落ちつつまあまあ筋肉も落ちていないかなと。

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私の場合、期間を決めて頑張るダイエットではなくて、生活習慣を変更したつもりです。言い換えれば、50歳台半ばにわずらった大病をきっかけに、持続可能な新しい生活習慣を導入したのです。とにかく、無理をしない。快適さをベースにする。これが基本。

ということで今回は、2019年11月に緊急手術を受けてから今日までの、病気や健康にまつわることを振り返ってみます。私の一体験ではありますが、働き盛りの皆さんにとって何かヒントになることがあれば。そんな思いでつづってみます。

私が突然襲われた大腸穿孔(せんこう)とは致命的なとても怖い病気で、まさに九死に一生を得た体験でした。思い返すたびにぞっとします。この入院を境に、私の生活面で大きく変わったことがいくつかあります。まず、ストーマを造設したこと。次に、高血圧が判明したこと。

「ストーマ」が教えてくれたこと

ここでいうストーマとは、いわゆる人工肛門です。手術で大腸の一部を切除した結果、私の腹の真ん中に縦15センチほどの傷が残りました。そしてその横、へそから左側を覆うように直径10センチの丸い粘着シートでピッタリと腹に付いているのが便を保持するバッグ、これがストーマ装具です。

1日に数回、バッグに溜まったものを捨てる。数日ごとにバッグを新しいものと交換する。そんな日常がいやおうなく始まりました。日常が変わるのですから、当然不自由さは感じます。それでも逆に「よく考えて作ってあるなあ」と感心させられました。各種ストーマ装具自体の工夫はもちろん、補充品を発注するシステムを含めて、医療とその周辺の充実ぶりは大したものです。

また、復帰後の高座でちらっとストーマの話を披露すると、後日お客さんから「実は、私もかつて……」とか「母の介護で私もずいぶん……」なんて声が寄せられたりして。意外とたくさんの人がストーマに助けられているのだと知ることになりました。

年をまたぎ20年3月に元に戻す手術を受けて、私のストーマ生活は終わりました。その期間に考えさせられたのは、外出時のトイレのこと。トイレの入り口に「人型の腹部に十字」のピクトグラムがあれば、「ここにストーマ対応設備がありますよ」のサインです。大ぶりな水洗台にシャワーのような蛇腹ホースがついたその設備を使うと、比較的楽な姿勢でストーマの中を処理したり洗浄できたりする。自在に温水を使えるゴキゲンなところもありました。

案外充実していたのが、町のスーパーマーケットのトイレ。よく分かってるなあ。設計には、きっと使用経験者が関わっているんだろうな、と思わせる細かい気配りが嬉しかった。反対に、残念なトイレが多かった印象なのが役所関係。設置してはあるんだけど、高さが窮屈だったり手元の操作に困難を感じたり。ひどいところでは、設備のパーツがなぜか取り外されていてまったく使えない例もありました。

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