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ブドウを「家系図」で読み解く 老舗品種と新興の戦い

ブドウは果皮の色から赤系、緑系、黒系に大別される。写真は左からクインニーナ、シャインマスカット、巨峰=PIXTA
ブドウは果皮の色から赤系、緑系、黒系に大別される。写真は左からクインニーナ、シャインマスカット、巨峰=PIXTA

秋に旬を迎える「ブドウ」。よりおいしいものを求めて盛んに改良が行われ、新品種が続々と生まれている。今年はどんな品種が登場するのかと楽しみにしている人も多いかもしれない。2~3年前には、市場に出まわる100種類以上の生食用(ワインや干しブドウなどの加工用ではない)ブドウの品種がどのようなつながりで生まれたかがわかる「葡萄の家系図」なるものがなるものがツイッター上で「ものすごい情報量!」「作った人の情熱を感じる!」と話題になった。

家系図を見ていると、人気品種の勢力図がよく分かる。例えば、誰もが知る高級品「巨峰」を追い越す勢いで、新興の「シャインマスカット」の勢力が拡大しているのが見てとれる。今回は「葡萄の家系図」をもとに人気の品種やその秘密をひもといてみよう。また、おいしいブドウの見分け方・食べ方などについても紹介する。

果樹の新しい品種は主に2つの方法によって生み出される。1つは2つの異なった品種を交配させて作り出すもの。もう1つはある品種が育つ過程で、特定の枝だけ変わった実を生らせる箇所があり、その枝を接ぎ木して増やしたもの。こうして品種として安定させたものを「枝変わり」という。

「葡萄の家系図」では、交配させた品種同士はピンクの線で、枝変わりしたものは緑の線で表示してある。また、ブドウは果皮の色によって「黒ブドウ」「赤ブドウ」「緑(白)ブドウ」の3種類に分けられる。これら3種類と「不明」のものの4種類が色別に示してある。つまり、ある特定の品種がどんな色で、どの品種の交配、あるいは枝変わりから生まれたものかが一目瞭然でわかるしくみである。

ツイッターで話題になった「ブドウの家系図」。画像提供:豊洲市場ドットコム

これを眺めていると、まるで戦国武将の家系図のようにも思えてくる。たとえば、巨峰を見てみると、かっこ付きで(石原センテニアル)と書いてある。実はこれが巨峰の正式な品種名。「石原早生(わせ)」と「センテニアル」という2つの品種を交配させたもので、巨峰は商品名なのだそう。戦国武将が幼名や本名など複数の名前を持っていたのに似ていなくもない。

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