失敗しないマイホーム購入 物件を先に決めるのはNG

2020/9/22
マイホーム購入の失敗を避けるには?(写真はイメージ=PIXTA)
マイホーム購入の失敗を避けるには?(写真はイメージ=PIXTA)

「マイホーム」はたいていの場合、人生で一番高額な買い物です。最近は「ずっと賃貸でいい」と考える人も増えているし、新型コロナウイルスの影響でマイホームに対する考え方が変わってきているとはいえ、「自分の家を持ちたい」と思っている人は多いですよね。その夢を実現するには数百万円から数千万円のお金がかかるわけですから、マイホーム購入で「失敗」はできません。どうすれば失敗を避けられるでしょうか。

物件を先に決めるのは失敗のモト

マイホームは高額なので、通常は住宅ローンを借り入れて購入し、入居後にローンを返済していくことになります。ローンは30年前後の長い期間、毎月着実に返していかなければなりません。収入の中からローンを返済し、日々の生活費を支出し、子どもがいれば教育費も支払って、老後資金の準備も少しずつしていくとなると、これらのバランスがとても重要になります。

ローンの負担が重すぎると、それ以外の支出にしわ寄せが来るし、場合によってはローンの返済が続けられずに「ローン破産」する可能性もあります。

家計がローン返済で圧迫されて十分な老後資金がためられなかったり、退職後もローンの返済が続いたりすると、「老後破産」のリスクも高まります。ですから、住宅ローンを借り入れてマイホームを買うときは、教育費や老後資金も含めた綿密な資金計画が欠かせません。

これまでファイナンシャルプランナー(FP)として住宅購入のご相談を受けてきた中で、もちろんしっかりプランニングをしている人もいましたが、「こんな甘い資金計画では破綻しますよ」という人も少なからずいました。「破綻予備軍」に共通しているのは、購入する、あるいは購入したい物件が先にあって、それに合わせて資金計画を立てている、ということです。

不動産は他の商品と違って、一つとして同じものがありません。なので、気に入った物件があると「これしかない!」「これが欲しい!」と熱に浮かされたようになってしまうことがあるんですよね。

その状態だと、金額的に手が届きそうになくても「頑張ればなんとかなる!」とムリをしてしまいがち。FPの言うことなど耳に入りません(笑)。

不動産会社のほうも物件を売るのに必死ですから、今の低金利が30年以上続くとか、夫婦とも年収がだんだん増えていくといった現実的ではない条件で作成した資金プランを作ってみせて、「大丈夫です!」と後押しします。

そうやって無謀な資金計画でマイホームを買ってしまったあとに、重すぎるローンの負担に苦しめられるケースが多いのです。

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