100均グッズで災害乗り切る 専門家推薦、10の防災術

1位 消臭バッグで汚物対策
1位 消臭バッグで汚物対策

台風や地震で被災し、停電や断水に見舞われると自宅は無事でも普段通りの生活を送るのが難しくなる。防災用品を購入するなど万全の備えをしておきたいが、実は100円ショップが扱う商品でもできることがたくさんある。お薦めの100均防災術を専門家が選んだ。

■1位 消臭バッグで汚物対策 690ポイント

災害発生時はごみの収集が遅れたり、止まってしまったりすることがある。「臭い対策は避難生活での課題の一つ」(坂口隆夫さん)。使用済みのオムツや生理用品、ペットのふんを入れる消臭袋があると、悪臭を発するごみを入れておける。「ゴミなどの汚物のほか、汚れた衣服など臭いが気になるものを入れるのに適している」(宮丸みゆきさん)

断水時、自宅のトイレの便器にセットする簡易トイレを使う際にも重宝する。玉木貴さんは「簡易トイレ処理袋をより多くの回数使えるようにするため、拭いたペーパー類を別の廃棄袋に入れる」とアドバイスしており、消臭袋があると分けて入れられる。

(1)写真の商品を扱う100円ショップはセリア(キャンドゥ、ワッツにも類似の商品あり)

■2位 高密度ポリエチレン袋を使って調理 540ポイント

熱に強い高密度ポリエチレン製の袋に食材を入れる調理法はライフラインが止まったときに便利だ。「この調理法を知っているかどうかで被災生活が変わる」(岡部梨恵子さん)。例えばあんパンを適当にちぎって入れ、水または牛乳を加えてもみ混ぜて、袋の空気を抜きながら上部で縛る。鍋の水が沸騰したら弱火に。袋ごと入れて15分ゆでればもちもちの「パンがゆ」になる。湯は繰り返し使え、川の水や雨水でもいい。「災害時に温かいものが食べられるのは心がほっとするのでお勧め」(辻直美さん)

袋に早ゆでパスタとお湯(または水)を入れ、指でパスタがちぎれる程度にやわらかくし、水分を捨ててから、あえるだけのパスタソースを絡めるのも簡単。袋は高密度ポリエチレンを使っていると記載されているもので「キッチンパック」などの名称で売られている。

(1)4社(ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツ)全て

■3位 皿やまな板にラップフィルムをかけて 460ポイント

水道が使えない状況では汚れた食器やまな板が洗えなくなるため、節水のためのノウハウはなるべく知っておきたい。「断水中は『汚さない』が大原則」(アベナオミさん)。調理や食事の際に、食器やまな板にラップフィルムをかけておき、使用後はラップごと捨てれば洗い物を出さなくて済む。「節水テクニックとして定番。食中毒対策としても重要」(高荷智也さん)だ。

ラップは「手に巻いて食品配布にも使用できる」(山村武彦さん)といった用途も。他にも「三角巾や包帯などの応急手当てに使え、腹巻きや(目や顔面を保護する)ゴーグルの代わりにもなるなど災害時には多目的に活躍する」(国崎信江さん)といい、多めに用意しておきたい。

(1)4社全て

■4位 ごみ袋とペットシーツで簡易トイレ 410ポイント

「災害時のトイレ対策は大きな課題」(甘中繁雄さん)。自宅のトイレの水が流せなくなったら、ごみ袋を2枚重ねて便器にかぶせ、その中に吸水面を表にしたペットシーツを敷く。使用後は内側のごみ袋をはずして捨てる。

ごみの収集が止まったら自宅に保管することになるため、悪臭を少しでも抑えたいのであれば「消臭機能がある袋付き携帯トイレの方が良い」(アベさん)との指摘もある。「本来は非常用トイレを備蓄するのが望ましいが、どうしてもない時にはお勧め」(宮丸さん)。

(1)ゴミ袋は4社全て。ペットシーツはセリア、ダイソー、ワッツ

■5位 レインウエアを防寒着に 340ポイント

水害時、雨にぬれると体温が奪われ、体力低下につながる。冬場は防寒対策も必須だ。レインウエアは「内側にセーターを着たり、ブランケットを組み合わせたりすることで高い保温効果が得られる」(高荷さん)。防寒のために「帽子や厚手の靴下もあるといい」(山村さん)

レインウエアを着る場合には結露で下の衣服がぬれないように注意しよう。「上下別のものは動きやすく保温性もある。家族全員分そろえても高額にはならない」(別府茂さん)。レインウエアは破れやすいのでさらに上から1枚、羽織るものを着るとより安心だ。

(1)4社全て

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