リーダーは「時代の風」をつかむ 私はバトンつなぐ役ロート製薬 山田邦雄会長(上)

ロート製薬会長 山田邦雄氏 
ロート製薬会長 山田邦雄氏 

目薬のイメージが強いロート製薬だが、現在は肌の調子を整えるスキンケア商品が主力だ。山田邦雄会長は1999年の社長就任以降、スキンケア事業を育て上げてきた。山田会長はトップとして、「時代の風をうまくつかみ、みんなを支える土台のような存在を目指してきた」という。自らを創業家のバトンをつなぐ「駅伝ランナー」と称しつつ、人々を健康にするためにチャレンジを続けている。

(下)社員を「部品」にしない 伸びようとする力を引き出す>>

――会長が考えるリーダー像はどのようなものですか。

「リーダーにも色々なタイプがあると考えています。組織のトップに立っている人はいかにもリーダーと言えますが、それぞれの会社の組織ごとにリーダーがいたり、家庭では奥さんがリーダーだったりします。色々な人が様々な場面で、リーダーシップを発揮できるチャンスがあるのです。リーダーになるための一つの決まった条件があったり、立派な人だけがリーダーになったりするわけではなく、みんなが違う場面でリーダーになるような世界がベターだと思います」

――自分自身をどのようなタイプのリーダーだと考えますか。

「私は心の中に『自然流』なスタイルのリーダー像を持って、目指していたような気がします。強力にみんなを率いる、というより、そのときの風をうまくつかむようなリーダー像です。言い換えれば、みんなを支える大地のような、土台のような存在でありたいのです。先頭をぐいぐい進むのではないリーダーシップを目指してきたつもりです」

「ただ、正直に言うと、リーダーシップをあまり意識したことはなかったですね。リーダーの条件がこうだから、自分はそれを満たさねばならない、と考えたことはほとんどありません。でも、会社のメンバーから見ると、トップダウン型で強力なリーダーだと思っているかもしれませんが」

「会社を自ら立ち上げた経営者たちは、本当に苦労して逆境から新しいものを作りあげてきました。でも、私自身は創業したわけではないので、『駅伝ランナー』といってもいいでしょう。私が継いだときには会社の土台は既に出来上がっていて、バトンを受け取って何区目かを走るランナーの一人だと思っています。自分はリーダーと言うよりも、受け継ぐ人という意識が強いです」

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