あなたのライフプランは? テレワークの今、話し合うコロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

2020/9/1

それには、今からコミュニケーションを積極的に取るよう努めることしかないでしょう。少しずつの積み重ねが後に大きく実るのは、積立貯蓄と同じです。テレワークで家族と接する時間が増えた今、話し合いを始めるのにいいチャンスではないでしょうか。

子どもにも家計の現状をオープンに

別の知人の例ですが、この夏のテレワーク中に夫婦でライフプランやお金についてじっくり話し合う機会があったそうです。猛暑やゲリラ豪雨のなか、子どもを自転車で送迎するのは厳しいので、カーシェアリングを利用するか、マイカーを購入するかの話し合いがきっかけだったようです。この先、夫婦それぞれの希望や意見をオープンにしていくのに、よい機会になったと思われます。

なかにはテレワークの導入に伴い、都会から郊外や地方への移住を検討している人もいるでしょう。移住のような大きなライフプランの変更の場合、1人で決めることは当然、できません。夫婦それぞれの仕事が続けられるのか、移住先はどこが良いのか、ずっと住み続けるのかなど、双方が納得できる決定へと話し合いを導く必要があります。

夫婦だけでなく、子どもも交えて話し合いができるとさらによいでしょう。「学校などの友だちと離れたくない」といった子どもの希望もあるはずですから、きちんと説明して理解してもらうようにすることが大切です。

さらに、子どもとも家計の現状をオープンに話せることが理想です。往々にして、親はお金がないと子どもに思われたくないため、無理しがちですが、もし家計に厳しい状況が訪れた場合、オープンに話し合える関係であれば、子どもも自分のこととして家計の見直しについて協力をしてくれるはずです。

浅田里花
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役、東洋大学社会学部非常勤講師。大手証券会社、FP会社に勤務後、1993年に独立。現在はFPサービスを行う生活設計塾クルーのメンバーとして、コンサルティング業務のほか、執筆・講演活動を行う。著書に『災害時絶対に知っておくべき「お金」と「保険」の知識』(共著 ダイヤモンド社)など。

「ニューノーマル」「新常態」とも呼ばれる新しい生活様式が広がりつつあります。コロナで一変した家計の収入や支出、それに伴うお金のやりくりをどうすればよいかも喫緊の課題です。連載「コロナの先の家計シナリオ」は専門家がコロナ後のお金にまつわる動向を先読みし、ヒントを与えます。

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