来るんじゃないの? つい取り違えやすいcome aroundデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(63)around

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「近くに」「周りに」という意味のaroundを使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

クライアントと新たな取引について打ち合わせをしてきたユウカ。スティーブに先方の感触を聞かれたのですが、イマイチな反応であることを伝えます。その理由は、いい値段を提示したにも関わらず、時間がほしいと言われてしまったからです。それを聞いたスティーブはユウカにちょっとしたアドバイスをするのですが、ユウカには正しく伝わりませんでした。

それはこんな会話でした。

Steve: Were you able to get a good feel of the client?
Yuka: I feel like Amy, who is the person in charge, wasn't very enthusiastic.
Steve: Why's that?
Yuka: I proposed a really good deal, but she asked me to let her think about it.
Steve: What price did you tell her?
Yuka: This one.
Steve: Ah, with that price I'm sure they'll take the offer. Just wait, she'll come around.
Yuka: What? Now?
Steve: Sometime soon.
Yuka: I need to head out to meet with a different client though.
Steve: Okay, take care.
Yuka: But Amy is on her way over here, right?
Steve: Today? I have no idea. Surely not?

日本語に置き換えてみると次のようになります。

スティーブ:クライアントの感触はどうだった?
ユウカ:担当のエイミーはいまいち乗り気じゃなかったような気がするわ。
スティーブ:どうして?
ユウカ:結構安い価格で提案してみたんだけど、考えさせてほしいって。
スティーブ:いくらで出したの?
ユウカ:この価格。
スティーブ:これなら絶対乗ってくるよ。待っててみなよ、そのうち気が変わるだろう。
ユウカ:え? これから?
スティーブ:ああ、そのうちね。
ユウカ:これから私、別のお客さんと約束あるの。
スティーブ:OK,行ってらっしゃい。
ユウカ:え、でもエイミーがこれからくるのよね。
スティーブ:今日? 知らないよ。来ないでしょう??

上記の会話はユウカが、打ち合わせをしたクライアントについてスティーブと話しているところです。「時間が欲しい」と担当のエイミーに言われたことで、脈なしだと思っていたユウカですが、スティーブはそう思いませんでした。「待ってみなよ」とちょっとしたアドバイスをしたのですが、ユウカはこれからエイミーが来社すると思って慌ててしまいます。

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